常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

元祖「裏世界ピクニック」!~ 「ストーカー」を読んだ

「やりなおし世界文学」紹介本シリーズ 今回も「やりなおし世界文学」紹介本である。この本の紹介しているジャンルは、いわゆる古典文学だけでなく、SFもいくつか入っているところが面白い。今回はその数少ないSFジャンルから選ばれている「ストーカー」を読…

映像への飛躍と現実との乖離~ 「ラスト・サバイバー」を観た

立川シネマシティワンで観た 原作を読んだので、映画を観なければ、劇場へ行かなければと思っていたのだが、上映のスケジュールを確認したところ、みんな夜6時以降の一回上映になっていて驚いた。現実にこれだけ雨が降り続いていて、気分も滅入っているとこ…

ロマンス詐欺に気をつけろ~ 「わらの女」を読んだ

「やりなおし世界文学」紹介本 津村記久子さんの「やり直し世界文学」に紹介されている本は今のところどれを読んでもはずれがない気がしている。やはり小説家がピックアップする名作は、古い本だからといって読まないのはあまりにももったいないという本ばか…

ある意味原作だけど映画は多分見ない~ 「黒い雨」を読んだ

八月は戦争の記憶 日本では八月になると原爆、終戦関連の特集番組がテレビで放映される。また、新聞記事にもそういう記述が増えていくが、作家の武田百合子という人が、毎年八月には井伏鱒二の「黒い雨」を読み返すという話を引用して、その記事を書いた人も…

原作は先に読む派なので~ 「ラスト・サバイバー」上・下を読んだ

巨匠リドリー・スコットによる映画化原作 なんといってもリドリー・スコットが撮る新作映画の原作である。ネットでこの映画の情報を知った時、これは映画館で絶対に観たいと思った。そして、映画に原作があれば先に読む派としては、読んでおいたほうがいいだ…

原作は先に読む派です~ 「急に具合が悪くなる」を読んだ

再オープンした三省堂本店へ カンヌで有名になった表題の映画に原作本があるということで、さっそく本屋へ行って探した。少し前の日曜日、そういえば新しく改装してオープンした神田の三省堂にまだ行っていなかったので、ついでに覗くのも悪くないと思い、秋…

食べ合わせが悪かった~ 「シラート」(ともう一本)を観た

一日に二本映画を見る日 何年かに一度、一日に映画館をはしごして観てしまうというようなことが起きる。起きるというと自発的にそうしてるんじゃないのかと思われると思うが、一本目の映画をみて、残念ながら期待が外れた場合、それを取り返そうとして続けて…

美女と野獣はおなじもの〜「椿姫」を読んだ

野生の熊たちとその死 先日NHKスペシャルで知床半島の熊の特集があった。NHK ONEでも見ることができるので興味のあ方はぜひご覧になるとよろしいかと思う。www.nhk.jpこの番組を何となく見ていて、最近人間の生活圏に熊が侵入してきて、ケガをさせたり人間を…

創造主から見た世界~ 「サンキュー、チャック」を観た

今回も新宿ピカデリー ゴールデンウイークに東京にいるメリットというのがあって、それは普段の休みなら都心には人が常に過剰にいるのに、長期の休みであるゴールデンウイークや年末年始、お盆休みなどでは逆に都心から人がいなくなるという現象が起こる。そ…

武芸百般の細腕繁盛記〜 「Ghost of Yotei」をプレイした

主人公は復讐の女剣士 前作である「Ghost of Tsushima」(以下GoT)は一応クリアして、さらにDLCである「Legends〜冥人奇譚」もやったので、発売前からあのリアル侍ゲームの続編「Ghost of Yotei」(以下GoY)が企画されているということで、これは是非とも…

紛争下のJKトゥルーパーというファンタジー ~「ビューティフル・プレイス」を(4巻まで)読んだ

芝山千代田駅へ 先日、仕事で「芝山千代田」駅へ行くことがあった。ポルナレフばりに「見てきたままを話すぜ」という話なのだが、おそらくその筋(どんな筋?)の人には全然珍しくない話だと思う。私としては以前ブログに書いた佐世保の電波塔以来の不思議体…

人類の未来は宇宙にあるのか? ~「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を観た

新宿ピカデリーで観た 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を書いた作者は「火星の人」を書いたアンディ・ウイアーだ。「火星の人」はなんの前知識もなく、監督がリドリー・スコットだというだけで劇場で見た記憶がある。感想をブログに書いたかどうかは覚え…

ポッドキャストのライバルはラジオ?~「プロ目線のポッドキャストのつくり方」を読んだ

独り言オブ独り言 2026年になって、相変わらずブログの更新数が月に1回もできていな状態が続いている。毎年毎年のことだが、別に誰からも頼まれているわけではないので、一ヵ月あたりの更新数など誰にも関係ない個人的なことではある。しかし、個人的なこと…

正月のリフレイン~ 「パラノマサイトFile38伊勢人魚物語」をプレイした

花粉がひどい 毎日朝のNHKの番組の中で当日の天気予報をやっているが、その最後に花粉の飛散状況を予報する画面がある。関東全域が紫色に塗られているのをみて戦慄する毎日を送っているのは私だけではないと思う。紫色の意味は五段階の最上級の花粉飛散状況…

2026年の初頭に思うこと~「ストレンジャー・シングス」完結編を観た

あけましておめでとうございます もう新しい年も明けて1月も後半になろうとしているのに、あけましておめでとうもないもんだとは思うが、一応新年一発目のブログなのでお決まりの挨拶から始めさせていただきます。 今年の正月は数年ぶりに帰省して、さらに親…

2025年の終わりにコントローラーを置く~「デス・ストランディング2」をプレイした

今年一番プレイしたゲーム 今年はおそらくこれが最後の記事になると思う。基本的に「つぶやき」なので最初だとか最後だとか、あまり意味がないのだが。とはいえ、日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを書くブログなので、それを書いている時期という…

ラブハドフと聖地(八王子大和田店)とリベンジ消費~「ノスタルジアは世界を滅ぼすのか?」を読んだ

日本語タイトルが? まず、最初からクレームのような内容で申し訳ないが、元々英語で書かれている本書を翻訳者の方が日本語に翻訳、その際に日本での出版時にタイトルを変更している。これが読み始めてすぐに、すごく違和感を感じさせる。作者のアグネス・ア…

信頼されない読み手として~ 「遠い山なみの光」を読んだ

ノーベル文学賞のカズオ・イシグロ 例によってこの本を読もうと思ったきっかけから。それは、ズバリ映画化のお知らせをネットで見たから。広瀬すず主演なので多少とっつきやすそうだし、映画観てみたいなーと思ったが、基本原作があるなら先に読む派なので、…

だって、だって、なぜならばなんだもん!~「ビコーズ」を読んだ

アドレセンス(思春期)の後始末 昨年から勝手に始めた佐藤正午の本全部読む、を久々に再開することができた。前回の「アドレセンス」を受けた訳では無いが、この本の中心は20代の男女関係に30歳になる手前の主人公がカタを付ける話、要するに少年が大人にな…

自分の思春期を思い出してゾッとする~「アドレセンス」を観た

日経日曜版の紹介記事 このドラマを見たきっかけは、日経日曜版に紹介されていたからだ。その紹介文の中に、イギリスの首相がこのドラマをイギリス中の子どもがいる家庭で無料で観られるようにしたという内容が書かれていた。このドラマの舞台はイギリスなの…

武道を学ぶと喧嘩出来ない?~「ババヤガの夜」を読んだ

ダガー賞受賞作 イギリスのミステリや冒険小説に与えられる賞、タガー賞を本作「ババヤガの夜」が受賞したというニュースを北海道で聞いた。まだ今回の芥川賞と直木賞が該当作品なしという発表がある前だった。探偵小説やサスペンス小説の賞としてダガー賞と…

青春の日々を想う〜『フリアとシナリオライター』を読んだ

ガンダムGQuuuuuuXがやばい 最初からぜんぜん関係ない話だが、某ロマンスグレー(死語)のおじさんが活躍するアニメがすごい展開だ。ブラウ・ブロがキケロガだった時点で、その世界線のズレもはっきりしてきたが、サイコガンダムもハンブラビも出てきてしま…

レトロゲーム沼にハマった……「ポケットモンスター青」をプレイしている

流行の「波」は津波クラス とうとうはてなブログでみたことのない警告(というほどのものでもないが)が表示されたのでなんとかブログを更新したいと思う。その文言は「この広告は90日以上更新のないブログに表示しています」というものだ。考えてみれば少な…

祝!200本 「ダンジョン飯」を読んだ

祝200本! 2016年から書いてきたこのブログの記事がこれで200本目となった。千葉から東京に引っ越してきたのをきっかけにはじめたのだが、来月で9年が経過して10年目に突入する。10年で200本、一年20本、月平均で1.6本である。途中か…

2025年の年頭に思うこと ジブリ、宮崎アニメと私

既に2025年も10日あまりが過ぎた。あと350日ぐらいしかないということだ。時の経つのは本当に早い。光陰矢の如し。一応矢なら、飛んでいく様を目で追うこともできるぐらいの速さだが、実際の時間の経過は見えないし、自分自身が矢の先端にいるようなものなの…

2024年の締めくくり読書 「精霊を統べる者」を読んでいる

今年も既に12月 半年ほど前に「今年中に佐藤正午の本を全部読む!(フンスっ!)」と鼻息を荒くしていたのだが、気がつけばもう12月も第一周目が終わろうとしている。とてもじゃないが読みきれないと早々に諦めた。来年も継続して気長に残りの本の読書を続け…

京都は燃えているか?~ 「第51回全日本杖道大会」に出場した

京都に行ってきました 年間に行われる杖道の試合(トーナメント)は所属する東京都剣道連盟の「東京都杖道大会(通称:都大会)」と全日本剣道連盟が主催する「全日本杖道大会」がある。後者の方は年一回日本全国のどこかで行われる。2024年の大会は京都武道…

ミドルエイジ・クライシス襲来~ 「父帰る」を読んだ

佐世保に行ってきました 随分とブログを更新していない。前回の記事は7月の日付だ。8月は何をしていたのか?ひたすら暑さに耐えていた気がする。昨日のニュースで、今年の真夏日は145日だったというのがやっていたが、その前の年、前の前の年と比較して毎年…

スマホと現実世界の接点で〜 「モンハンNOW」をプレイしている

久々にゲームの話 以前古谷田奈月の「フィールダー」を読んだときに劇中に出てくるスマホのゲームが恐らく「Monster Hunter(略してモンハン)NOW」だろうと思ったが、読んでいる間は実際にやっていなかったので、読了後に改めてスマホにインストールして三…

放蕩の果に見るものは~ 「放蕩記」を読んだ

放蕩とは 山梨県の名物料理の名前でもあるが語源としてはぜんぜん異なるようだ。辞書によると放蕩とは「酒色にふけって品行がおさまらないこと。酒や女におぼれること」とある。まさにこの本の内容で主人公で作家の海堂が全編を通して行うことだ。全然関係な…