常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

来たぞ、我らの・・・?「シン・ウルトラマン」を観た

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吉祥寺オデオン

正直、オデオンでは観たくない。しかしながら、家から一番近い映画館であるという一点の理由により、急遽思い立って見に行く映画の場合かなりの高確率でこの映画館のシートに座っている。何が問題かというと、根本的に座席の設計が古いため、今のシネコンのように傾斜の角度が高くない。従って画面の下に人の頭で隠れる部分がある。今日の座席はさらに上映2時間ぐらい前にチケットをネットで購入したため、後ろでしかも左側に寄った位置に座る羽目になった上に、私の前に座っている人間が、野球帽を被ったまま映画を観ると決めたようなので、帽子のつばの部分が頭よりもさらに上に突き出しており、一瞬「上映中は帽子を取っていただけませんか?」と交渉しようかと思ったが、様々な理由によって人前で帽子を取りたくない人もいるかもしれないと思い、ぐっと堪えることにした。次回はなんの映画を観に行くにしても絶対に他の映画館を選ぼう。

 

ネタバレ厳禁

正直に告白すると、私は今回の映画「シン・ウルトラマン」を「シン・エヴァンゲリオン」程は楽しむことができなかった。

 

 

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しかし、まだ映画は公開し始めたばかりなので、あらすじなどを紹介することも難しいし、劇場で購入したパンフレットにも「ネタバレ注意」の紙帯が巻いてあり、その帯に注意書きとして「映画をよりお楽しみ頂くため、映画ご鑑賞後にお読みください。」と書いてあるため、ここで内容について触れることは自粛したほうが良いだろう。
しかし、内容に全く触れずに感想を書くことは極めて困難だ。そこで、私にとっての「ウルトラマン」がどういうものかを書くことによって、間接的に今回の映画の感想を語りたいと思う。

 

ウルトラマンとの思ひ出

私にとって「ウルトラマン」でもっとも思い出深いのは全長30cmぐらいのウルトラマンのソフビ人形である。メーカーはブルマークだ。おそらく小学生の低学年だったと思う。ソフビ人形は、胴体と頭、両手、両足の6個のパーツからできており、頭、両手、両足それぞれのパーツは胴体に差し込まれる側がラッパ状に広がっており、組み立てるときは樹脂の柔軟性を利用して無理矢理押し込んで嵌めるように設計されている。
それを買ってもらった小学生の私は、しばらくはウルトラマンの両腕を上に向けて飛行ポーズをとらせて空を飛んでいる姿を演じさせたり、両足をはめ込み部分で半回転させてお相撲さんの股割りのようなポーズを取らせたりしていたが、最後には手や足を引っこ抜いてはまた嵌めるというような、なぜそうしているのかわからないような遊びをはじめていた。前述の通り、差し込み部分はラッパ状になっているので、抜くときは引っ張れば抜けるが、再度嵌めるときは、そのラッパ部分をうまく丸めながら胴体側の穴にはめないといけない。そこにはまさに素材がソフトビニールであることの柔軟性を利用しているわけだが、頭を引っこ抜いたあとで、どうしてももとに戻らないということが判明した。理由は、ラッパ状の部分が長いためどこをどう押し込んでも全体が穴の中に入ってくれないのである。
困り果てた私は風呂に浸かっていた母親のところへ首のもげたウルトラマンを持っていった。「頭がどうしてもハマりません。なんとかなりませんか」という趣旨のことを告げて、気持ちよくバスタイムを楽しんでいた母親に困難な作業を託したのである。怪訝そうにウルトラマンの頭と胴体を受け取った母親はそれでも5分ぐらいはなんとか胴体と頭をつなげようと努力してくれた。しかしながら、全然首がつながる気配がない。そのうちに風呂の湯にのぼせたのか、顔が真っ赤になり派手な音を立てて何度か押し込もうとして失敗した刹那、私の方を向き「なぜ自分で元に戻せないのに首を取ったのか!しらん!」と言いながら首を、更に胴体をこちらに投げつけた。風呂のお湯で濡れたウルトラマンの頭は私の頭とぶつかり乾いた音を立てた。ソフトビニールとは名ばかりで、思いの外痛かったのでしばらく泣いていたと思う。その後、どうやってウルトラマンの首と胴体が繋がったかはよく覚えていない。だが、私も二度と首を引き抜くことはなかった。余談だが何年か前のお宝鑑定団かなにかで、当時のもので程度のいいものはちょっと驚く値段が付いていたのを観た記憶がある。そのソフビ人形が今どこにあるかは分からない。

 

小ネタ1 シン・長澤まさみ

長澤まさみはすでに宇宙人とバディを組む映画がある。「散歩する侵略者」である。この映画は面白かった。以前ブログに感想を書いたが、このときの長澤まさみは役柄もあって大変良かった。今回の配役は「キューティーハニー」で市川実日子がやっていた役どころに近い。それがいいか悪いかは、人それぞれだと思う。

 

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小ネタ2 シン・早見あかり

今回の映画では「シン・ゴジラ」では(またまた)市川実日子の役どころだった、いわば生物学から怪獣を分析する役割の役を早見あかりが演じている。あれ?長澤まさみもいるのに、隊員の中に女性が二人もいる?TVシリーズウルトラマンでは、科特隊には紅一点のフジ・アキコ隊員だけだった。やはりこのジェンダーギャップを過去のものとするべく、女性の割合を増やしたのかもしれない。早見あかりという女優は好きな方だが、以前「ラーメン大好き小泉さん」の小泉さん役だったとき・・・と思ったが今回も・・・いや、まあそれも人それぞれ好みの問題だと思います。

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