常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

2022-01-01から1年間の記事一覧

食は広東に在り、心の平安は食に在り〜 中国滞在中の食事について

衣食足りて礼節を知る 中国滞在中は気軽に雑記を書くというつもりでいたのだが、12月に入り仕事が佳境になってブログを書く暇も無かった。ようやく帰国の日取りも近づいて仕事もひと段落した(……そうでも無いかもしれないが)ので久々に書きたいと思う。「衣…

ユーラシア大陸の地平線に陽が沈む(25回)〜 中国に来てほぼ三週間が過ぎた

地上21階の窓から前回の更新からまただいぶ時間が経ってしまった。朝五時に起きて移動した先のホテルでまた、仮の住処を手に入れたわけだが、その部屋は地上21階だった。日本だとタワマンでも買わない限りこんなところで毎日寝起きする生活というのは出来な…

テクノロジーは世界を救うか?〜 隔離から解放された

朝五時のスネークiPhoneのアラームが鳴った。朝五時に鳴る様にセットしておいたのだから当然だ。大塚明夫さんの声で、というか、スネークの声で「いつも自分の意思で起きてきた」と言われると身が引き締まる思いがする。さあ脱出ミッション開始だ。昨晩フロ…

Covid19 Stranding〜 隔離がそろそろ終わる

隔離終了日が近い何度もこのブログでは取り上げているが、私の好きな小島監督の「デス・ストランディング」というゲームがある。PS4、PS5か Windows PCを持っていないとできないので、私が思っているほど世の中の人はこのゲームの内容を知らないのではないか…

世界と繋がっていると感じるか?(CELLS!)〜中国で隔離された

中国についた中国に入国してから7日目になった。隔離期間としては6日目ということになる。渡航した日はカウントしないというのは、ビザも同じなのでそのほうがいいのだが、隔離期間に関しては1日でも早く終わって欲しいので、移動日もカウントしてほしいと…

日本語の通じない世界へ~  二年ぶりに中国へ出張する

コロナの終わり、変化の始まり長かったコロナ禍が収束の兆しを見せている。まだまだ、もう一度盛り上がってくる可能性もないとはいえない。しかし、進化論的見地からみると、感染力の強化と宿主へのダメージは二律背反なので、感染力が強くなった代わりに弱…

天敵の天敵は友達だ、世界に広げよう天敵の輪~  「天の敵」を観た

初本多劇場 2022年10月2日下北沢の本多劇場でイキウメの「天の敵」を観た。 前回の「Shoot me Show me」を観て、すっかり演劇を見る楽しさが蘇ってしまい、次!、次のをくれ~!!という状態になっているところへ、日経新聞の紹介記事を読み、そのままLoppi…

流れよわが涙、とオーディオ素人は言った~ 「これならできるスピーカー工作2020」でスピーカーを作った。

中学生が考える恋愛 NHK Eテレで放送している「ロッチと子羊」という番組で「恋愛とはなにか」について女子中学生が質問していた。ロッチの二人が、その質問に対してかなり含みのある笑顔をしていた。私も全く同感だった。含むところをあえて書けば「そんな…

東京人の関西弁コンプレックス?~  やみ・あがりシアター「Show me Shoot me」を観た

久々の観劇 2022年9月8日、久しぶりに劇場で演劇を観た。ちょうど一ヶ月前に三鷹に引っ越してきたが、三鷹芸術文化センターが歩いていける距離にあるため、これからは興味の湧いた公演があったらできるだけ見ようと考えていた。早速その機会がやってき…

老婆の怒りは庵を焼き払う~ 「隠蔽捜査3 疑心」を読んだ

ちびちび読書再開 新しい家に来て引っ越しの荷ほどきも終わり、なんとか毎晩落ち着いて寝床に入ることが出来るようになった。眠りに入る前の「ちびちび読書」もやっと再開すること出来るようになった。引っ越したらぜひ読もうと思って取っておいたのが、今回…

毎夜、歴史を作る~ ついに家を手に入れた

サヨナラは八月のララバイ 令和四年八月八日。八と八が重なる末広がりの縁起の良い日(もちろん大安だった)ついに念願のマイホームを手に入れた。アメリカではトランプ元大統領の自宅にFBIがガサ入れをした日だが、8月8日と言うのはニクソンが捕まった日…

想像力に責任を持つ?~ 「海辺のカフカ」再読 (3)完結編

tokiwa-heizo.hatenablog.com tokiwa-heizo.hatenablog.com 灼熱の季節 海辺のカフカとは全く関係ないが、ここのところ暑すぎる。暑さで全てが過負荷…… こう言えば関係ある? と無理やり言いたくなるぐらい暑い。言うまでもないが気温の話だ。関東周辺でも観…

夜明けまで考える日~ 「坑夫」を読んだ  「海辺のカフカ」再読(2)

「坑夫」の概略 日本で最も長い在任期間を持つ元首相が暗殺された日に「坑夫」を読み終えた。別にその事自体になにか意味があるわけではない。小説としての「坑夫」は私にとって大変面白かった。話の筋は単純である。ある青年が銅の鉱山で五ヶ月間働いた。た…

四つの視点と一つの命題~ 「小説の読み方」を読んだ

海辺のカフカを再読しているが・・・ 「海辺のカフカ」再読中にカフカの「流刑地にて」を読んで、その後夏目漱石の「坑夫」を読むつもりなのだが、脱線ついでに本屋でたまたま見つけた平野啓一郎の「小説の読み方」を読んだ。その前作である「本の読み方」は…

処刑機械をリアルに想像する~ 「流刑地にて」を読んだ 「海辺のカフカ」再読(1)

「海辺のカフカ」再読 村上春樹の「海辺のカフカ」を再読している。なぜ今「海辺のカフカ」なのか? は全部読み終わったときに書くことにしたい。再読と言っても二回目だが、一度は読んだはずなのに、全然覚えていないエピソードがたくさん出てくるのは自分…

来たぞ、我らの・・・?「シン・ウルトラマン」を観た

吉祥寺オデオン 正直、オデオンでは観たくない。しかしながら、家から一番近い映画館であるという一点の理由により、急遽思い立って見に行く映画の場合かなりの高確率でこの映画館のシートに座っている。何が問題かというと、根本的に座席の設計が古いため、…

言葉のメタファーとしての刃物

切れない刃物で切ると 昔、裏面に糊の付いた紙をハサミで切っていて、刃に糊がついてしまったので、その糊を指で剥がそうとしたことがある。ちょっと考えれば分かりそうなものだが、刃のエッジに着いたものをその刃に沿って指で擦ったらどうなるか?糊が取れ…

私情は詩情にのせて

コラテラル・ダメージ ダメージがつかない方の映画「コラテラル」で、トム・クルーズ扮する殺し屋が、タクシー運転手に説教するシーンがある。ジェイミー・フォックス扮するタクシーの運転手はリムジンタクシーの会社を作って成功したいという夢があるのだが…

理想の暮らし3

まだまだ妄想する ダイブ・イントゥー・ボトム。源に触れろ。理想の暮らしへの欲望を、もう少しだけ自分のコアの方へ潜ってみたい。あんまり自分の個人的な思い入れの部分ばかりを記述すると、他人には何のことかさっぱり解らない話を書き連ねそうなので、今…

理想の暮らし2

◯イメージ!イメージ!想像せよ。理想の暮らしを。戦え。何を? 人生を。というわけで、もう少し自分にとっての「理想の暮らし」とは、どんなものなのか、妄想を続けてみたい。パブリックイメージリミテッド。もちろん万人に向けてのそれではなく、既に半世…

理想の暮らし

奄美大島のあやまる岬 コロナ禍が始まって、第3波か第4波の間にGotoトラベルキャンペーンが実施されたことがあった。もともとGoToトラベルのキャンペーンを使うつもりはなく、波が収まる頃を見計らって予約してあった旅行先があった。それが奄美大島である…

リアルな”裏世界ピクニック”~ 「まぼろし博覧会」に行った

デ・ジャ・ビュのあらし そこに到着した瞬間から「どこかで見たことがあるような」という既視感にとらわれっぱなしだった。いや、もちろんテレビの映像で観ているのだから既視感があって当然だ。そして今になっても記憶が混乱しているのか、NHKの番組で見た…

MicrosoftとIntelの都合とはわかっているが・・・ Windows11をインストールした(後編)

" data-en-clipboard="true"> tokiwa-heizo.hatenablog.com 前編はこちら↑ " data-en-clipboard="true"> 2022年1月10日 10時25分 自宅 昨日CPUクーラーを選んでいるときに高い方と安い方で私が安い方を選ぶと店員さんがこっちは「長いドライバーがいります」…

MicrosoftとIntelの都合とわかってはいるが~ Windows11をインストールした(前編)

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">2022年1月9日 15時15分 秋葉原駅 十年に一度のその時が来た。秋葉原駅の中にあるそば一でかき揚げ天たま蕎麦を食べ終わると、すでに時計は3時半を指していた。Windowsアップデートを見るたびにあな…

極限状況でのモラルとは?〜「野火」を読んだ

" id=""> " id="ライダーの都市伝説">ライダーの都市伝説 冒頭からネタバレかつ訂正で申し訳ないが、「野火」は劇中の事実だけで言うと人間を食べた話だった。ただし、「姫君を喰う話」のように積極的に(?)食べる話ではなく、ウミガメのスープ的にわかる…