常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

理想の暮らし


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奄美大島のあやまる岬


コロナ禍が始まって、第3波か第4波の間にGotoトラベルキャンペーンが実施されたことがあった。もともとGoToトラベルのキャンペーンを使うつもりはなく、波が収まる頃を見計らって予約してあった旅行先があった。それが奄美大島である。実際はちょうどキャンペーンにハマって、ほぼ半額をクーポンなどで還元してもらうことができたので大変オトクに旅行することができた。今はオミクロンの第6波によって、当分GoToトラベルキャンペーンができるかどうかわからないので、あの一か八かの賭けでした予約は本当に運が良かった。
その時の詳細は過去のブログにまとめてあるのだが、あえてもう一度記憶を呼び起こして書いてみると、羽田から飛行機に乗り、奄美大島空港に着いて、空港の道路を挟んで反対側にあるレンタカーやで軽自動車を借りて走り出すともうさとうきび畑が広がっており、東京での鬱屈した生活にうんざりしていた自分にとっては天国に来たような解放感だった。
そのまま、ガイドブックに書いてあった「夕陽が美しい浜」へ車で直行した。車を降りて砂浜へ出て、東シナ海に沈む夕日を黙って見つめていた。東京では絶対に見ることのできない風景だと思った。
翌日もレンタカーに乗って島の中を走りまたしても夕暮れ時よりも少し前に島の北端にある「あやまる岬」と言うところに着いた。あやまると言っても別に謝罪する場所ではなく、岬一帯の地形が“アヤに織られた手鞠”に似ているからそう呼ばれているそうだ。その公園の一番高い所にお土産売り場を兼ねたカフェがあった。コーヒーを一杯注文して、ガラス窓の方に向いたカウンター席に座って景色を眺めながらコーヒーを飲んだ。
目の前に広がるパノラマには、視界いっぱいに広がる海から押し寄せる波が見えた。時計を見ると午後4時45分過ぎ。コーヒーを出してくれた店員さんは既に店仕舞いを始めている。
この同じ時間の東京、例えば吉祥寺のスタバで働く店員さんと比べて目の前に広がる光景が全然違うだろうと想像した。いや、自分自身の毎日の通勤や職場で見る光景とも全く異なる。こんな景色を毎日見ながらする仕事というものがこの日本の中にもあると言う事実。そう考えた時になんだか静かに全身に走る衝撃を感じた。

 

tokiwa-heizo.hatenablog.com

 

地方移住?

だからと言って、今すぐ奄美大島に移住して、ここのカフェで雇ってもらうことは難しいだろう。いや、難しいと言うより無理だ。色々なしがらみが東京にはあり、それらを一つ一つ断ち切って整理しなければ、離れることはできない。それ以上に、仕事や生活も全く知らない土地で一から始めなければならない。
なぜ、今そんなことを考えているかというと、実際に引っ越しを検討しているからだ。実際昨年は東京都が史上初めて転出超過となったと言う記事も日経に出ていた。実際に都心から人が郊外、または近県に移動しているのだと思う。理由はニュースでも報道されている通り、コロナ禍によってリモートワークが当たり前になり、今までの住居では仕事と生活を両立させていくのが難しくなったからだろう。我が家でも同じ問題が勃発しており、私には全くその気配はわからないのだが、妻曰く、色々な意味で隣人とはロシアとウクライナ並みの緊張関係にある。どちらがロシアでどちらがウクライナなのかもわからないが一触即発の状態だと言うのだ。
パンデミックが起きる前のように、住居がカラスのねぐらのように、日が暮れてから日が登るまでしか滞在しない場所だった時は、狭くてもなんとかなった。しかし、今はどのウチも部屋の中で会社と繋がっており、四六時中テレビ会議などをしているため、どこでもオフィスの有様だ。
私の方はコロナ禍以降一時はリモートワークになった時期もあった。しかし、ワクチン2回接種した後は基本的にというか完全に毎日通勤している。しかし、一度リモートワークを経験し、通勤というものをしない働き方をして、その快適さを知ってしまうった。コロナと同じでパンデミック前の世界には戻れないように、そう言う働き方ができたらその方が良いと考えるようになってしまった。

 

理想の暮らし

全くの空想で、現実の制限を度外視して理想の勤務、理想の暮らしを想像してみる。あやまる岬のような景色の見えるオフィスに通勤時間0で通えて、住んでる街には秋葉原のような電気街があって、家の周りは緑や自然が豊富にあると同時に、洒落たレストランやバーがあるような場所……電気街はまあ、秋葉原にしかないので、それ以外の条件に相当する場所、それってつまりリゾート地ということだ。おそらくそんな場所は日本にはない。逆に言えば秋葉原にリゾート(海も近い事だしビーチを作ることは可能かも知れない)を開発してしまえばいいが、そんなことはイーロン・マスクぐらいにしかできそうも無い。
ということ海外(のリゾート地)に行かなければ無理だろう。海外ということは現地の言葉、少なくとも英語を喋れないと生活に不自由しそうだ。
途中からネガティブな方向に話が流れてしまい、うまくイメージできない。イメージできないということは、実現することも難しいということだ。もう少しこの問題はじっくり取り組んで、どういうイメージを持てば、それが実現可能かを考えないといけないようだ。