常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

2021-01-01から1年間の記事一覧

日々の暮らしにアートを感じること〜「ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力」を読んだ

今年もあとわずか 先日取り上げたNetflixの韓国発ドラマ「D.★ P. ー脱走兵捜査官ー」がニューヨークタイムスの外国ドラマベスト10に入ったそうである。それを受けてのことだと思うが、シーズン2の制作が決定したと発表があった。このテーマで更に掘り下げる…

人を喰わない話と喰った話〜「姫君を喰う話」を読んだ

人を喰わなかった話 ある理由から大岡昇平の「野火」(こちらも後日感想を書く予定で現在読書中)を読もうと思い、吉祥寺に行った。最初はBOOK OFFで買おうと思っていたのだが、そもそも100円コーナーにあったら買おうと思って本棚を見たがなかった。レギ…

文章に吸いこまれる魅力〜 金子光晴「どくろ杯」を読んだ

大純情くん 小さい頃になんとなく覚えてしまった言葉の原典がなんなのかを知りたいと思うことはないだろうか? 私は先日中学生の時に友人からもらった松本零士の「大純情くん」という漫画に出てくる格言の出典がふと気になって調べてみた。昔と違って今はイ…

集団が持つ暴力の恐ろしさ。その根源は?〜「D.★P.—脱走兵捜査官ー」を観た

武蔵境駅 朝の駅の階段で 毎日中央線の西荻窪から武蔵境まで電車通勤をしている。コロナで昨年の春頃は少しだけ自宅でリモートワークもしたが、基本的に職場に行かないといろんな意味で仕事が出来ないので、第三波の時も、第四波の時も変わらず通勤していた…

非合理なことが気になる、という態度〜 「エゾテリズム思想ー西洋隠秘学の系譜」を読んだ

○まず初めにおことわり今回の題材に関しては、正直私も何か意味のある内容が書けたかどうかわからない。これまでブログ書いている内容に関しても、たいしたことは書いていないではないか、と言われればそれまでだ。それは十分承知した上で、今回の題材は別次…

大作の陰に隠れたけど隠れ切れない程の大作〜「Horizon Zero Dawn」をプレイした

【PS4】Horizon Zero Dawn Complete Edition PlayStation®Hits ソニー・インタラクティブエンタテインメント Amazon ○ゼルダの伝説BOWと同時期の発売任天堂の現行ゲーム機であるスイッチの発売と同時に発売されたゼルダの伝説B.O.W(Breath of the wild)は…

酒は飲んでも呑まれるな、という言葉に尽きる〜「アナザーラウンド」を観た

○ポスターに写っている人々?マッツ・ミケルセン主演である。私としてはPS4のゲーム「DEATH STRANDING」に出てきた俳優さんという認識なのだが、この映画の公式サイトを見ても小島監督が絶賛していた。しかし、観に行くきっかけとなったのはこの映画の公式サ…

読書と執筆は形稽古である〜 「本を書く」を読んだ

◯本を書くという本 アニー・ディラードの「本を書く」という本を読んだ。とてもスタイリッシュというか、香り高い文章というか、翻訳なので原文がどうなのかは全然わからないが、翻訳者の方がこのような文章に訳したということは、元の文章もそうであると信…

お墓は近所にあった 〜「山椒大夫・高瀬舟」を読んだ

○まずは墓を見るなぜ今森鴎外を読んだのか?それは太宰治と三島由紀夫が尊敬する作家として森鴎外を上げていたからである。わけても太宰治は、森鴎外の墓のそばに自分の墓を建てたいと、墓のある寺に懇願し、檀家は猛反対したらしいが当時の住職の計らいによ…

世界の終わりに怪物になったら 「Sweet Home ー俺と世界の絶望ー」を観た

○終末+モンスター=?全人類が実際にコロナウイルスの厄災に見舞われている現在、いわゆるゾンビもの、終末ものを観ると画面の向こうでも切羽詰まった人達が右往左往しており、なんとなく親近感と共に、もっと酷い状況を見て、まだこちら側はマシかなと思う…

明日に向かって書け〜 「三行で撃つ」を読んだ

○毎度おなじみ文章力上達指南の本です「喰ってみろ、飛ぶぞ」は長州力が北海道名産のホタテ貝の美味さをアピールした言葉だが、私はこの本をこれから読もうと思う方にはこう言いたい。「読んでみろ、飛ぶぞ」と。私を含め、文章が少しでも上手くなりたいとい…

二足の草鞋を履くこと〜 本業と副業

○ 足は二本、草鞋は四つ二つの仕事を掛け持つことを「二足の草鞋を履く」という。人間の足はニ本である。同時に四つの草鞋を履くことは可能だろうか?人間には足の他に手が二本ある。しかし、それを草鞋に突っ込めば、四つん這いにならざるを得ない。その姿…

忍者による長崎観光案内〜「外道忍法帖」を読んだ

○あんたも忍者、わたしも忍者今、世の中は忍者だらけだ。老若男女、全ての人が目だけを出して往来を行き交っている。お互い間合いを計って必要以上近づかない、非情で無駄口も叩かない。電車の中ではつり革も持たず、足腰の鍛錬に余念が無い。そして夕闇と共…

エリートの戦い〜 「隠蔽捜査」を読んだ

○NHKの番組「SWITCHインタビュー 達人達」 www.nhk.jp この本を知ったのは、いつものHONZではない。NHK Eテレのインタビュー番組「SWITCHインタビュー 達人達」で作者である今野敏と、元厚生労働省の官僚で村木厚子の回を見たときに村木さんが、お風呂の中で…

文学フリマ東京32「ウ—14」で待ってます

○通算四度目の文フリ参加2018年の秋に何かでその開催を知って、一客として会場を訪れてから、開催の無かった2020年の春(つまりちょうど一年前だ)を除いてずっと出店側で参加している。今回は私が所属する「OMS脚本団」としてでは無く、最初の2018年春の28…

どんな場所も誰かの聖地 〜 「宇部シン川駅」に行った

○ネタバレ解禁?もうというか、やっとというか、ネタバレ解禁だそうなので先日見た「シン・エヴァンゲリオン劇場版:II」のいわゆる「聖地」へ行った話を書く。先に結論から言うと、聖地に行ったからと言って、映画の理解がより深まったとかそういうことはな…

「CONTROL」をプレイした

○あのゲームの続編?人類は太古の昔から様々なものを制御、管理してきた。植物の育成をコントロールして食料生産を、病気や怪我を治療することで健康と生命を、野生動物の襲撃や人間同士の争いを建築や武装によってなど、主に科学や技術を利用してそれらを成…

「夜にその名を呼べば」を読んだ

現代のトーテムポール ○ タイトル買いかつてレコードにはジャケ買いというものがあったが、オンラインでデータを買うようになった今はもう死語なのかもしれない。正直この本はタイトルで選んだ。タイトル買いである。それぐらい素晴らしいタイトルだと思った…

「日本経済新聞」を読んでいる

○体調不良の原因3月8日の週初めから水曜日ぐらいまで、大変体調が悪かった。ただ悪いと言うだけで無く、自身右側の首と頭の付け根あたりに経験したことのない痛みがあり、大変困った。カミさんの看病というかマッサージのおかげで少しずつ回復していたものの…

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:II」を観た

○立川シネマ・ツー極上爆音上映+極上音響上映緊急事態宣言が明日解除されるという日曜日に急に思い立って「シン・エヴァ」を観てきた。10時45分の回を予約したのだが、あいにくの雨で電車で行くところを自動車で行ってしまったため最後の立川駅周辺の渋滞に…

「夏の情婦」を読んだ

〇初期短編集「永遠の1/2」を読んだ勢いで、せっかくだから佐藤正午の本を更に読んでみようと思い、一番手軽に読めそうな短編集「夏の情婦」を選んだ。この本には五編の短編が収められており、全てが男と女の関係を扱った話だ。いわゆる恋愛小説というのか…

「永遠の1/2」を読んだ

〇小説巧者の不朽のデビュー作遂に三十数年来の宿題を片付けることが出来た。この年になると自分の人生における宿題の中で、もう「絶対に片付けることが出来ないもの(宿題)」が増えて絶望的な気分になることが多い。(余談だが、そういうものを「墓場まで…

「心理的安全性」について

〇心理的安全性とは? honz.jp HONZで紹介されていた本に「恐れのない組織」というタイトルのものがあった。まだ、HONZの記事を読んだだけで、本そのものは読んでいないことをお断りしておく。しかし、その本のサブタイトル<「心理的安全性」が学習・イノベ…

「英語独習法」を読んだ

西荻窪駅のマイロードにあるお店の前にあった樽 www.nhk.or.jp 〇異色の大河ドラマ本題に入る前に少し今考えている事を書かせていただきたい。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が明日最終回を迎えそうだ。年末、12月中に最終回が来ない大河ドラマは未だかつて…

(去年)「鬼滅の刃」を観た 漫画も読んだ

〇もうすぐ如月(ハニー)2021年も既に一ヶ月が過ぎようとしている。そう考えると一年というのは12ヶ月しかないのだから当たり前だが、意外と短いのだなあと思う。これも50を過ぎて時間の感覚が圧縮されてきたからだろう。あまり2020年が遠い過去になる前に…

「ホテルローヤル」を読んだ

〇既に今年読んだ中では暫定ベスト1この小説の中に出てくるセリフで、解説で川本三郎さんも引用しているが、いわく「男と女には身体を使って遊ばなければならない時がある」という意味のセリフが出てくる。私もそれと同じように「涙でなければ落ちない目の…

「マナーはいらない」を読んだ

〇小説の書き方本ですもう何冊目なのか、全く分からないと言うぐらいこの手の本を読んでいる。そんな暇があったらもっと普通に小説を読めばいいのに、なぜかこの手の本があると手に取らずには居られない。実は先日も某作家(あえて誰とは書かない)の小説の…