常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

「マナーはいらない」を読んだ

f:id:tokiwa-heizo:20210107233129j:image

〇小説の書き方本です
もう何冊目なのか、全く分からないと言うぐらいこの手の本を読んでいる。そんな暇があったらもっと普通に小説を読めばいいのに、なぜかこの手の本があると手に取らずには居られない。実は先日も某作家(あえて誰とは書かない)の小説の書き方本を読んだのだが、あまりの内容のなさに感想をブログに書くのは控えさせていただいた。まあ、正直その方の小説はかなり昔に読んだきりで、ファンでも何でも無かったのだが、内容をパラパラと見たらやはり一度は目を通しておこうと思ったのだった。
そういう意味では、実はこの本の作者の小説は読んだことがない。「舟を編む」をかみさんが買ってきて読んだので、そのあとで読ませてもらったが、冒頭で挫折してしまった。理由は分からない。

 

 

 

 

〇文からほとばしるもの
正直、この本が「小説の書き方」を解説している内容は、読む人のレベルによって違うのではないかと思う。しかし、この作者の文体からに染み出る熱量は、全ての小説を書こうとしている人を勇気づけるとおもった。あの最近流行のなんとかの刃のライオンヘアーの方のように、心を燃やしたくなる何かが出ている気がする。(EXAIL愛もほとばしっていたが、その辺はよく分からなかった)
あと、作者が読んで役に立った本で「スクリプトドクターの脚本教室 初級編」「同・中級編」を上げておられるが、私もこの中に出てくる「旅人の鞄」の型は、それを知った途端に全集中できて、一つシナリオセンターの課題を書くことが出来た。旅人の呼吸……じゃなくて鞄は大変役に立つ型だと思う。
ちゃんと、人称や構成といったテクニカルな話も書かれている詞、それらを伝える文章が「走っている」というか「ノリがいい」という様な感じで本当にあっという間に読み終えてしまった。

 

 

スクリプトドクターの脚本教室・初級篇

スクリプトドクターの脚本教室・初級篇

  • 作者:三宅 隆太
  • 発売日: 2015/06/25
  • メディア: 単行本
 

 

 

スクリプトドクターの脚本教室・中級篇

スクリプトドクターの脚本教室・中級篇

  • 作者:三宅 隆太
  • 発売日: 2016/06/25
  • メディア: 単行本
 

 

 

〇今年は挑戦する
毎年毎年言ってる気もするが(言ってない気もする)今年こそは文章の作品で何か一つ賞をとりたい。出来れば小説でがいいが、そうやって具体的に何かを書いているときにこの本を読むと大変為になりかつ、やる気が出る本だと思う。
前回読んだ「月の満ち欠け」で小説としての面白さとは何か?というかなり漠然とした問いかけに対して、かなり漠然とはしているものの、何か光を見た気がする。その光に向かって進んでみたい。本年もよろしくお願いいたします。

 

光の射す方へ

光の射す方へ

  • 発売日: 2020/10/01
  • メディア: MP3 ダウンロード