常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

MicrosoftとIntelの都合とはわかっているが・・・ Windows11をインストールした(後編)

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tokiwa-heizo.hatenablog.com

前編はこちら↑

 
2022年1月10日 10時25分 自宅
昨日CPUクーラーを選んでいるときに高い方と安い方で私が安い方を選ぶと店員さんがこっちは「長いドライバーがいります」と言っていたのを思い出し、本当にそうなのかと思ってCPUクーラーをみてみると、数十枚ある冷却板を全て貫通する穴が開いており、その先にスプリング付きのネジがある。そこまでドライバーの先端を届かせるためには、クーラーの高さとほぼ同じ長さの軸を持つドライバーが必要と言うことがわかった。クーラーを選ぶ際に、店員さんはこちらが伝えたAntecのP182がマザーボードから側板までのクーラー取り付けスペースがどれだけあるかを調べて選んでくれたので、クーラーの高さが154cmぐらいあることはわかっていた。つまり軸の長さはそれと同じぐらい必要と言うことだ。
仕方なく近所のホームセンターに買いに行った。本当にそんなドライバー売っているのだろうか?売っていても特殊なのでえらく高いのではないかと思って売り場に行くと軸の長さが20cmあるドライバーがなんと198円だった。そもそもマザーボード取り付けるときに軸の長いドライバーがあると便利なので買っておいて損はないどころか大変お得な買い物だった。
 
ちなみに実際に買ったパーツを列挙しておくと
 
CPU  Intel Core i7 12700KF
メモリ F436C18D32GTZN(32GB 新春セールの高い方)
 
マザーボード ASRock Z690 Steel Legend
電源 Hydro GSM 750 W
 
の5点である。
 
まずマザーボードを箱から出して、CPUを取り付けることにした。LGA1700と言うソケットははじめてだが、それもそのはず今回の「Alder Lake-S」から導入されたようである。これまで10年間使ってきた奴のソケットと比べると若干長方形である。コンピュータのCPUというとだいたい正方形だと思っていたが、今回の長方形は新鮮である。上面に書いてある三角マークをソケットにあるそれと会わせるらしいのだが、どれがそれなのか少しわかりにくかった。最終的にはたぶんこれだと言うぐらいの見込みでエイヤとつけてしまった。そしてその押さえのレバーがまた堅くてヒヤッとさせられた。ついでなのでメモリーも刺しておくことにしたが、これもマニュアルを見て同じ容量のものを所定の位置に取り付けないとなんとか機能が働かないと言うことなので、どこに刺すのかをマニュアルで調べたが、やはりこれも最終的にはここだろうと思う、と言うレベルで刺した。
それらをケースにセットした。ネジを8個ぐらいしめてMBをケースにセットしたのだが、先ほどの長いドライバーが役に立った。起動ディスクは元々ついてたCrucialのSATA 500GB SSDをそのまま使用した。さらにデータ保存用の4TB HDDとSATA DVD-R/WRの5インチベイのドライブをマザーボード上につないだ。
さらに買ってきた電源をケースに取り付け、マザーボード上のコネクターSATAドライブ類に電源をつないだ。ここまで来ればもうあと少しである。
最後にCPUにグリスを塗った上でクーラーを長いドライバーでネジ止めして、ケースのサイドパネルを締めた。本当はケースを締める前に、起動するかどうかを確認しようと思っていたのだが、面倒くさくなりサイドパネルもきっちり閉めたあとで机の横の所定の位置にセットした。
 
2022年1月10日 15時45分 自宅
実際は途中で昼飯を食ったりして、だらだらと組み立てを行ったわけだが、それを差し引いてもPCを組むのは意外と細かい作業がずーっと続くので、この10年で老眼の進行した私にはかなりつらいものがあった。しかし、いずれにしても組み立てが終わった以上電源を入れなければならない。
緊張の一瞬である。本当は「今週のびっくりドッキリメカ~」などと叫びながらポチッと電源ボタンを押したいところだが、普通に押した。
ほとんど無音で電源が入り、なんとか立ち上がろうとしているようだ。……一回目はUEFI(?)の画面が出て途中で止まった。うーむ。やはりそう簡単にはいかないか……と思いながらいったん電源を落として、再度電源を入れると今度は何事もなかったように黒い画面に白い点が輪を描いて回り出し……起動した。
組み替える前と同じデスクトップで、代わり映えせず面白みに欠けるのう……と思っていたが、設定画面でライセンスの項目を見て凍り付いた。
「ライセンスが承認されていない」と出ている。やっぱり店員さんの言うとおりにマイクロソフトアカウントへ行って、まず前のPCを削除しておかなければいけなかったのか……と思いながら「マザーボード CPU 交換 ライセンス認証」みたいなキーワードでグーグルさんに教えてもらうと「ハードウエア(キーパーツ)を交換したとき」のようなトラブルシューティングが出ているページを発見。その通りやってみた。うーん、うまくいかないなー、と思っていると突然「認証されました」という表示に変わった。あれれ?まあよくわからんけどなぜかうまくいったのでめでたしめでたし……だとまた同じ事ができなくて困る日も来るかもしれないが、このブログを備忘録としておけば、何かの足しにはなるだろう。
それにしても、空冷でもこんなに静かなのには驚きだ。昔の例えばCPU付属のクーラーは小さいファンが高速で回っていたからうるさかったが、今の空冷は120mmのファンが比較的ゆっくり回っているので静かなのかもしれない。どっちにしても水冷より全然静かである。
 
2022年1月10日 17時25分 自宅
もうすでに外はとっぷり日が暮れており、そろそろ自分自身が活動限界に近づいているが、どうしてもやっておかなければならないことがある。それは10から11にすることだ。何しろそれが一番の目的なのだから、それをやらない限りはやめるわけに行かない。
しかし、それに関しては特別書くことはない。設定のWindowsアップデートから11に「あなたのPCはWindows11にアップグレードできます!」と書いてあるのを見て微笑しつつアップグレードできるリンクを探したが見つからないので、Microsoftのホームページへ行ってインストーラーを探し出して、手動でインストールした。出来た。スタートメニューが真ん中によっている以外は特に変哲もないWindowsである。
と言うわけで今私がこの文章を書いているのもそのマシン上なのだが、最後に一つだけ書いておきたい。Windows10が最後のメジャーナンバーウインドウズになるというようなアナウンスがされていたのに、突然11へのアップグレード(無料)が発表されたが、それにはハードがTPM2.0と言うものに対応している必要があった。
 
 
もちろん適応要件はそれだけではなく、CPUの世代でも選別されていたわけだが、世間的には一番障壁となっていたのはTPM(Trusted Platform Module)でありその役割とはセキュリティに関わるものであるようだ。Microsoftアメリカの企業であり、アメリカは中国と今政治的には緊張関係にある。(経済的にはむしろがっちり結び合っているともいわれているが……)HUAWEIを排除したように、Windowsのプラットフォームもセキュリティを強固なものにしておきたいと言う政治的な意図もあるのかな-と思ってしまうが、それ以上に切実な要望がIntelからあったのではないかと勘ぐってしまいたくなるのは私だけだろうか?
私が前夜、久しぶりのテスト勉強のように読んだ本からはRayzen一択の状況に見えたが、店頭で店員さん曰く、12世代はRayzenより性能がいいという話でコロッとIntelのCPUに変わった話は前編でしたが、そのときに同時に「Alder Lake-SはWindows10より11でその力を発揮する」と言っていた。AMDの牙城にくさびを打ち込むためにIntelMicrosoftにイレブンをお願いしたのが最大の理由だったのではないだろうか。(あくまで個人の妄想です)
以上がWindows11をインストールした事の顛末である。