常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

正月のリフレイン~ 「パラノマサイトFile38伊勢人魚物語」をプレイした

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花粉がひどい

毎日朝のNHKの番組の中で当日の天気予報をやっているが、その最後に花粉の飛散状況を予報する画面がある。関東全域が紫色に塗られているのをみて戦慄する毎日を送っているのは私だけではないと思う。紫色の意味は五段階の最上級の花粉飛散状況を表す「極めて多い」だ。久々に鼻の奥がキリキリ痛い感じとか、目頭がじんじんするほど痒いという状態で、まとまった物事を考えることさえ難しいような時間も頻繁に訪れる。

新聞やテレビではイスラエルとアメリカがイラクに戦争を仕掛けて、ホルムズ海峡が封鎖されるなど、今後日本にも影響のありそうなニュースが報道されているので、それらに対しても個人的にできる範囲で防衛していかなければと思うが、そういう気力を花粉によって奪われている気がする。これって、私以外にも大勢の人間が同じような状況だと思うが、それによって日本全体の対応も遅れるんじゃないかと心配になる。

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現実逃避?

そんな状況で呑気にゲームの話をするのもなんだか場違いな気もするが、今回感想を書くゲームはスイッチの「パラノマサイト File38 伊勢人魚物語」である。前作の「パラノマサイトFile23本庄七不思議」もたいへん楽しませてもらったが、結局感想を書かずじまいだったので、今回は是非とも書いておこうと思った。

前作と合わせてこれからやってみようかなと思っている人には、あまり参考になることをかけるとは思っていないので、むしろ少しでも興味があればすぐにプレイすることをおすすめします。ちなみに、これからやってみようと思う人に対しては、このゲームはダウンロードでしか買えないという点だけは注意が必要かもしれない。私も今回はパッケージで買おうなどと考えていたが、ダウンロード専売なので、そもそも店頭で売られることはない。スクエニのサイトで豪華付録付き(?)みたいなものを売っていたが、それにしてもソフト自体はダウンロード版しかないのである。(もしかしたらコンビニなどで見かける「ダウンロードカード」はあるのかもしれない)

 

 

前作「File23 本所七不思議」について

今作をやり終えてから、久々に前作の方を立ち上げてみたら、色々と演出面で違いがあることに気がついた。その一つが、画面がブラウン管風に歪んでいる(中心が凸になっているように絵が歪んでいる)ことである。これは内容を知っている今から考えると、非常にしっくり来る演出で、昭和後期のTV文化に対するオマージュのようなものが沢山でてくるからだろう。前回のストレンジャー・シングスと同じで、それを匂わせるようなキャラクターや事件が出てくるため、ブラウン管テレビというのはその象徴のようなものであると思う。

話の内容は「呪い」によって人を殺すことができる「呪詛玉(じゅそだま)」というアイテムの争奪と、それを使った生き残りをかけた呪殺バトルにより、本所七不思議をベースにした謎解きをしてアドベンチャーゲームとしては、真のエンドまでたどり着くことが目的のゲームであった。

ゲームをやり終えたすぐは、自分の中でもかなり盛り上がっており、ちょうど錦糸町パルコでポップアップストアがやっていたので、わざわざ見に行った記憶がある。なんか売っていたのは急ごしらえのキャラクターグッズばっかりだったので、何も買わずに帰ったが、推し活的に考えると、ああいうものを熱心に買い求めてお布施するのも一つの方向性なのかもしれない。

私が前作でツボだったキャラクターは「探偵」と「主婦」であった。そのやりとりが大変味があり、テキストを読んでいるだけでニンマリとしてしまった。これに関しては昭和レトロ感とはあまり関係がなく、このゲームのテキスト、シナリオを書いた人の味だったと思う。そのへんのキャラクターのグッズでも買おうという腹づもりだったのだが、残念ながら食指が動くものはなかった。むしろ各キャラクターの気の利いたセリフ(文字)だけでも十分グッズ化できそうな気がしたので、そのへんのものがなかったのは残念であった。

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今作「File38 伊勢人魚物語」について

その前作から、システムやキャラクターイラストの絵柄などはそのまま引き継いでいる。絵柄のこれまでにない感じは、なかなか説明しにくいが、いい意味で泥臭いタッチというか、劇画調というか、この辺も昭和の漫画世代の漫画家のタッチ的な線の太さみたいなものをうまく取り入れている。劇中の書き文字も毛書体で、そのへんの演出は今回も引き継がれていたと思う。

個人的には伊勢志摩は、前回のブログにも書いた通り正月にちょうど訪れたばかりの土地だったので、季節は全く違うものの、土地の雰囲気は記憶に残っていた。そのおかげで大変臨場感のあるゲーム体験になったと思う。このゲームのおかげで更に伊勢志摩が盛り上がると良いが、聖地化までするのかどうかは微妙かもしれない。このゲームの舞台の殆どは「亀島」という島の中になるし、そのモデルとなった島(神島)というのがあるらしいので、そこに詣でる人も増えるかもしれないが、本土側はその土地の特徴のようなものはあまりフィーチャーされておらず、また事件も既に起きてしまったあとで、本筋のための情報収集の場所に終始しているのが少し残念だった。伊勢の観光地といえばやはり伊勢神宮や鳥羽水族館などもあるが、人魚伝説、平家伝説などと絡めるのも難しかったかもしれない。

今作では、主役以外で癖のあるキャラクターとして、海外からの来訪者二人組がいる。今、盛んにインバウンドやオーバーツーリズムが問題になっているが、昭和後期では外国人観光客はそんなに頻繁に見かけるものではなかったと思う。ただ、テレビのなかではおかしなアクセントの日本語を喋る外国人が必ずいつの時代にもいた気がする。そっちをモデルにしていると考えると、ちょっと癖のある喋りもノスタルジーというかレトロというかそのへんを感じさせる気もするが、今回もシナリオ書いている人の筆のノリが良かったのもこのキャラクターだった気がする。

ゲーム全体としてはトゥルーエンドまでやった感想として、大変納得の行くシナリオだったし、夏だ!海だ!青春だ!みたいな(これも昭和的なキャッチフレーズか)感覚と伝説と永遠性みたいな希少感がうまくマッチして大変満足した。本当にまた同じクオリティーで第三弾を期待してしまう出来であった。

 

おまけ

実はこの「伊勢人魚物語」の前に慌ててクリアしたゲームが有る。ある意味似た種類のゲーム「都市伝説解体センター」である。前作とコラボしたり、未だに本屋に行くとコラボカバーの文庫本などが売られている。オカルトを題材にしているところも似ているし、方向性は少し異なるがドット絵でレトロ感を感じるデザインも近いものを感じる。逆に似たような題材(オカルト)だったので、差別化のために見た目の印象はだいぶ違えて来ていたと思う。ただ、オカルトという題材とあのドット絵は、相性良かったか?と言われると疑問だ。そういう意味ではパラノマサイトの劇画調のほうが親和性は高かった。

こちらのゲームのオチは!!!とビックリマークが3個ぐらい並んでしまう感じ(ネタバレはしません)なのだが、次回作は難しい感じの一発ネタだったで少なくともインパクトはあったと思う。