常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

Covid19 Stranding〜 隔離がそろそろ終わる

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隔離終了日が近い
何度もこのブログでは取り上げているが、私の好きな小島監督の「デス・ストランディング」というゲームがある。PS4、PS5か Windows PCを持っていないとできないので、私が思っているほど世の中の人はこのゲームの内容を知らないのではないかと思う。ゲームをやった感想かに関しては、以前にブログで書いているのでそちらを読んでいただきたいが、簡単にどんな内容かだけ述べると、未来の世界で死後の世界と今我々が生きている世界が繋がってしまうという現象が起きて…… 自分で書き始めてなんだが、この内容を説明しようとすることの難しさは半端ないっ!と思ったので、さらに思い切り簡単に書くと、ゲーム内でやることは「様々な困難を潜り抜けて、宅配便を届ける事」である。
誰に届けるのか? このゲームの世界では、人々は他人との接触を避けて荒野の真ん中にあるシェルターの様な、地下構造の建物に引きこもっているので、それらの人々に届けるのである。ゲームの中では、配達先の人たちは玄関先までプレイヤー(サム)が行っても、基本的にはホログラムで対応する。なぜ? 外には怖いお化けがいるから。そんなわけで、そのシェルターの中にいる人達がどんな暮らしをしているのかは、想像するしかなかった。(ゲームの終盤で空き家になってるシェルターに入ることはできる)しかし、今回の事でその暮らしがどの様なものかの一端を垣間見ることができた気がする。この中国での検疫隔離生活でだ。たった10日間ではあるが、それは考えているよりも相当に辛いものであった。
 
強制的ひきこもり
隔離期間中はホテルの部屋から一歩も出てはいけないのである。ドアの外には警報器がついており、外へ出るとヒロヒロヒロ…… と気の抜けたような音が鳴る。しかし、確実にその音が鳴り続けたら関係者が飛んでくるのだろう。ゲームの中のNPC達はお化けやタイムフォールという、浴びると急速に老化する雨なんかが怖くて引きこもっているわけだが、検疫隔離対象の我々は、むしろ外にいる人々に「Presumed Career」と恐れられている。簡単に言えば監禁されているのだ。しかし、ただ監禁されている人と違うのは、このゲームと同じように外のお店に注文すると本当に届けてもらうことができるのだ。一応、隔離中に禁止されている物(酒、たばこなどいくつかある)は途中で医療班のチェックが入るので、没収されてしまう様だが、それ以外の嗜好品、例えばコーヒーなんかだとちゃんと届くのである。私も、中国のお世話になっている会社の方の好意でコーヒーバッグを届けてもらい、後半はコーヒーを飲むことが出来た。普段何気なく飲んでいるから意識していなかったが、コーヒーの精神安定効果は絶大だった。こちらがそうやって望むものが届くというのは本当にありがたい。日本ではただ単に買いに行く時間がないとか、重くて持って帰るのが面倒だという様な理由でAmazonなんかを頼んでいるが、それだけではデススト世界の住人のサムに対する感謝の気持ちを理解したとは言えなかったということがこの10日間の隔離生活で得た貴重な経験だ。
 
シェルターから出る日
とうとう明日、隔離期間が終わり外の世界に出ることができるようだ。しかし、今しがた来たホテル医療班のチャットによると「朝5時半にチェックアウトせよ」と書いてある。いや、出たいのは出たいんだけど、朝5時半って……

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