〇ハノイでクラフトビール
今回の出張はほぼ二週間と割と長かった。仕事の合間に「The Standing Bar」という店で美味しいクラフトビールを飲むことが出来た。トリップアドバイザーにも紹介されているが、沢山の種類のクラフトビール飲めるようなお店がハノイにもあることが驚きだった。3杯ぐらい飲んだが、どれも個性的で美味しかった。これまではベトナムでビールと言えばサイゴンスペシャル一択だったが、こういうお店も悪くないと思った。無事に仕事を終えて1月26日にノイバイ国際空港発ベトナム航空VN310便(0:40)で帰国した。いつもなら飛行機に乗るまで眠るのを我慢して、乗った途端に爆睡なのだが、今回はなぜか眠れなかった。飛行機に乗る直前にマッサージに行くことが出来たため、疲れがとれて気分がすっきりしていたためかもしれない。仕方がないので座席の前のポケットからヘッドホンを取り出して何か映画でもとメニューを見ていると、上映されている時に見たいと思っていたのだが見忘れたスターウォーズのスピンオフ「ハン・ソロ」があったので、これはチャンスと思いみはじめた。
〇あらすじ
※ネタバレになります。あと、かなり個人的なあらすじになってるかもしれません。
ハンとキーラはギャングの支配する最下層の住人で、ハンはギャングの手下として働いていた。ある日ハンは敵対するギャング団に取引のために出かけるが、その最中にいざこざがおこり、相手を殺して逃げてきてしまう。そこでハンは取引するはずだったエネルギー資源のカプセルを、自分のボスには相手に取られたと言ってネコババして、それを使って最下層の惑星から脱出することにしたが、その事を見抜かれてしまいまたしても争いになりそのどさくさにキーラと共に逃げて宇宙港へ向かう。宇宙港の審査官にエネルギーカプセルを賄賂として渡し、ゲートの向こうへ抜けようとした瞬間に追っ手が追いついてキーラだけが元のギャングに掴まってしまう。
そのまま帝国軍にはいるハン。過酷な戦場でチューバッカと出会い、またベケット大尉とその仲間にも出会う。しつこく粘ってなんとかベケットの一味になるハンとチューバッカだが、エネルギー資源のカプセルを輸送する列車を襲う仕事の最中に敵対するギャング団エンフィスネストの襲撃にあい、ベケットの元々の仲間の二人は死んでエネルギー資源のカプセル強奪は失敗する。
残されたベケットとハン、チューバッカの三人はその失敗の穴埋めをさせて貰うために、ベケットのボスであるギャング、ドライデンの所へ行く。そこでハンはキーラと再開する。キーラはドライデンに救われてから、ドライデンに忠誠を誓っていたのだった。名誉挽回のため、ある惑星の鉱山にある未精製のエネルギー資源を強奪し、それをさらに辺境の精製所でエネルギー資源のカプセルにしてドライデンに引き渡すという仕事を引き受けたハン一行にキーラも監視役として同行することになる。
辛くもエネルギー資源の強奪に成功し、精製所のある惑星でカプセルにするハンとベケット。しかしそこにはまたしてもエンフィスネストが現れる。しかしエンフィスネストは実はギャング団ではなく、帝国軍と戦う反乱軍を組織しようとしている少女がリーダーの先頭集団だった。反乱軍のためのエネルギー資源だという事を知らされたハンは、それらをドライデンから奪うことを計画する。しかし、ベケットはその件からは降りると言って姿を消す。キーラと共にドライデンの所に行きエネルギー資源のカプセルを渡すハン。しかしドライデンは偽物だという。驚くハン。実はカプセルの偽物をドライデンに渡すという作戦だったのだがそれをベケットに教えていたため、裏切ったベケットがドライデンにそのことを知らせていたのだった。しかし、ハンは更にその裏をかいて本物のカプセルを持ってきていたのだった。精製所のエンフィスネストを襲撃するドライデンの部下はエネルギー資源のカプセルが空っぽであることを知るがエンフィスネストの逆襲にあって全滅する。後がなくなったドライデンはハンを殺そうとするがキーラに逆に殺される。ハンがキーラに一緒に行こうというと、キーラは後から行くから先に行ってという。その場を去るハン。後に残ったキーラはダース・モールと通信をしていて、そのまま宇宙船を出発させるのであった・・・
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〇上映時の評判
飛行機の中で見終わった感想としては、大変面白かった。劇場で見ていても恐らく満足しただろう。しかし、なぜ劇場に行かなかったかと考えてみて思い出したことがいくつかある。まず、あまり興行成績が良くなかったという情報があったことだ。その理由は定かでないが、Wikipediaにも書かれているとおり、途中で監督の交代などがあったために、撮ったシーンが使えなかったり、ストーリーが変わったりして予算がなくなってCGのクオリティーに明らかにシーンごとの差があると言うような話もあった。その点は実は飛行機の座席の小さなスクリーンではCGのアラなど見えようもないので、むしろそのおかげで純粋にストーリーを楽しめたのかも知れない。
〇ベケットというキャラクター
ハンが若いときに仕事を教えて貰い、生きる上で影響を受けたキャラクターとしてこの映画にはベケット(ウディ・ハレルソン・・・スリー・ビルボードで署長をやってた人だ!)という人物が出てくる。この人の信条は「誰も信用するな」だ。そして引退したらピアノみたいな楽器を習うという夢をもっている。しかしながらハンの人生に影響を与えるほどの何かを感じさせる人物ではない。むしろ、列車強奪の時に死んでしまうベケットの元々の仲間たちのセリフの方が深い印象を残す。そもそもハリソン・フォードの演じているハン・ソロは文字通りソロで誰からも影響を受けない独自性が特徴のキャラクターだと思う。ただ、この映画の中で見ている限りベケットは大変魅力的なのだ。それはやはり演じている役者の魅力から来るのかも知れない。この辺のちぐはぐ感が映画としての評判を落としてしまっているのだろうか。
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〇エンフィスネスト
インディアンのような飾りのついた仮面を着けて空中を飛ぶバイクにまたがり襲撃してくるエンフィスネストが実は反乱軍の始まりだったという事であり、その黎明期に手助けをしたのがハンだったという事になっている。この辺ももしかしたら監督交代などの結果で付け足された話かも知れない。仮面を取ったエンフィスネストのボスはあどけない少女で・・・というのもディズニー的な嗜好を感じる。ただ、これもストーリーとしての意外性はあったのでそれなりに成功していると思う。
〇スピンオフ
ローグ・ワンの時もそうだったが、どうしても過去の話はその先がわかっているために、ラストはあまり明るい気分になれないのも残念なり夕かも知れない。若いランドー・カルリシアン(俳優は四代目市川猿之助?)のパートナーであるアンドロイドのL3も面白いキャラクター(なにかいるものある?ー権利!)だったし、その頭脳が実はミレニアムファルコンのナビゲーションシステムになっているために、銀河一速い船になったといういきさつや、ファルコンの先端の二つに割れたところには実はシャトルがついていたとか、いろいろハン・ソロというキャラクターに必要な情報は沢山あって飽きさせないと思う。
冒頭に触れたクラフトビールも苦いもの、酸っぱいもの、甘いものなどいろいろな味わいがあってそれぞれに美味しい。スターウォーズの世界もいろいろな見方や楽しみ方があってもいいと思う。もしこの後にハン・ソロ2を作るなら、ある程度実力を付けたハン・ソロとチューバッカが大活躍する話を観たいと思った。
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