〇三月うさぎ
・・・・・・もちろんこれも意味はありませんよ。三月に観た映画の二本目は「キャプテン・マーベル」だ。その日は夜に秋葉原で大学時代の後輩と飲み会があったので、それまでの時間調整に日比谷のTOHOシネマズで観た。日比谷の映画館には昔来たことがあったと思うが、今回久しぶりに来たらだいぶ変わっていたので驚いた。映画館が入っているビルは富裕層御用達のようなショッピングビルであり、映画館のある四階までエスカレーターで行かなくてはならなかった。しかも一階登るごとに吹き抜けの周りを半周させられるのである。そうやって店舗を観てもらおうという意図だと思うがおかげで四階に上がったのに映画館が何処にあるのかわからなかった。
※ちなみ三月ウサギとは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9C%88%E3%82%A6%E3%82%B5%E3%82%AE
〇女性のスーパーヒーロー
4月12日に東京大学の入学式があって、上野千鶴子さんが祝辞をのべられたようだが、そこで「努力すれば報われるとは限らない世界にでていくことになる」という旨の内容だったようである。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5cb01f5ee4b0ffefe3ae261c
正にこの内容が、今回の「キャプテン・マーベル」にも出てくる。少女時代から空軍のテストパイロットになるまで、「女は」という言葉が頭についた言葉の数々を受け続けてきた主人公が、それでも諦めずに生きていく話だ。その果てにスーパーパワーを身につけてマーベル作品の中でも最強の存在になるようである。(まだアベンジャーズ・エンドゲーム観てないので)
この辺の謎が明かされていく過程は、かなり胸熱なものがあり、ヒーローが活躍する映画というよりは一人の女性の自己実現の話として楽しめた。
〇リトル・グリーン・マン
トイストーリーにリトル・グリーン・マンというものが出てくる。クレーンゲームのハズレ(?)的な扱いで、沢山同じ姿をした者がいるのだが、今回のキャプテンマーベルにも同じような外見(かなりリアルバージョンにしたような)宇宙人が出てくる。スクラル人というらしいのだが、どんなものにも化けられる能力を持って、最初はグリー人の脅威と思われていたのだが、途中でドンデン返しがあり、実は逆だったと言うことがわかる。恐らくこの辺も「女性差別」という、一見今の世の中では問題ないこととして通ってしまっていることを、あえてひっくり返してみせるという構造と対にしているのだと思う。
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〇再び上野千鶴子のことば
祝辞の中で「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください」と言っていた。差別が横行する社会にでてから、やはり力を得て、その力を自らのためだけに使うのではなく、弱いもののために使って欲しいというところまで見事にこの映画と呼応していたと思う。