常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

寧波(ニンボー)に来ている

f:id:tokiwa-heizo:20190613221926j:image

ニンボー、ニンボー、名前は知ってるけどー、どんな場所かは知らない〜。犬と二人羽織しているCMの方が今のクマのやつよりはいいかなー。仕事で中国の寧波(ニンボー)というところに来ている。正確にはさらに海沿いに近い北倫(ベイルン)という場所だ。ホテル近くを歩いていても全く日本食や日本居酒屋などの日本人相手の商売を見ない。私が以前仕事で訪れていた深センの福永周辺も日本人は見なかったが、日本人向けの店はたくさんあったし、そういう店に入れば日本人が沢山いた。そもそも深センの時は会社の同僚とぶらついたり、飯を食べたりしていたので、今いる場所のように、地元住民のための町で一人で飯を食べるということはハナから考えていなかった。
中国の方がベトナムよりは馴染みがあるし、漢字が読めるというのは本当に助かる。少なくとも何が入っていて何の料理なのかはわかる程度に読めるからだ。

f:id:tokiwa-heizo:20190613221948j:image

昨晩はそれでもさらに町から離れた田舎の繁華街へ晩飯を食いに出かけた。因みにそこまでの足だが今は便利な世の中になっていて、「DiDi」というアプリを使うと、そこに登録している運転手が「どこからどこまで行きたい」という内容を見て早い者勝ちで仕事を請け負って、来てくれる。支払いはアプリに登録してあるクレジットカードから引き落とされるので、細かいお金を払う必要がない。正直日本の方が遅れているとは思っていたが、実際にそういうサービスを利用するとかなりの危機感を感じる。日本大丈夫か?

https://www.e-avanti.com/81785

食べたのは屋台で、カゴや皿に乗った食材を選んで屋台のオヤジにその場で調理してもらって、路上に置かれた粗末な椅子と机でたべた。確かに衛生状態は正直なところ良くはない。しかし、すべての机と皿の上には薄いビニールシートが引かれており、ビールを飲むためのカップも最小限の厚みのペコペコカップである。(この辺を字で書いてみるとウイリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」で描写される千葉シティーのイメージがする)食器その他を洗って再利用するという発想はない。その分製造されたまんまの清潔さはあるだろう。

f:id:tokiwa-heizo:20190613222249j:image

1日完全オフの日があったので、地下鉄に乗って街の中心部へ行ってみた。なんでも、寧波には世界一古い個人蔵書、天一閣というのがあるとウィキペディアに書いてあったので、本好き、図書館好きとしては是非とも見てみたいと思ったからだ。
最寄りの駅西門口で降りて、街頭の案内板を頼りに歩いて行くと、古い様式の中国の建物がみえてきたが、なんだか新しい。どうやら天一閣を中心に観光の目玉として再開発を行なっているようだ。その近くに月湖という湖を中心とした公園があって上野の不忍池のようだ。ゴミも落ちていないし、臭くも汚くもない。何だか私の知っている中国とは違う気がするが、ここも中国だ。

f:id:tokiwa-heizo:20190613222407j:image

宿泊しているホテルも大変快適で、夜になるとカップに入ったスープ?を持ってきてくれる。最初のうちは何だか気味が悪くて恐る恐る飲んでいたが、最近は寝る前にそれが届けられるのが楽しみになってきた。朝ごはんもビュッフェスタイルで、朝から宿泊客が皿に大盛りにして食べている。私は肉まんとゆで卵と粥、サラダなどを食べてコーヒーを二杯のむ。普通に美味い。日本のホテルに団体で止まっている中国人客が朝ごはんにかぶりついているのをみるとかなりの距離を感じるが、やはりこちらは本場で全く違和感がない。

f:id:tokiwa-heizo:20190613222444j:image

まだまだ、仕事が終わらないのでしばらく帰国できそうもないが、変わりゆく中国をこの機会にじっくり観察したい。