常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

晴れた日にはオーストラリアが見える

今週のお題「方言」

 

私は元々愛知県出身なので名古屋弁に近い言葉をしゃべっていた。

名古屋弁に関してはタモリが「エビフライ」を「えびふりゃー」というとTVで言ったためにそれが一人歩きしている感があるが、それよりも特殊なのはイントネーションだと思う。しかし、名古屋弁に関してはあまりに身近すぎて客観的に語るのは難しいので今回はパスする。

そのかわり九州弁についての思い出を書くことにする。

 

大学時代に九州は長崎にいたので九州弁あるいは長崎弁についての方が客観的に語りやすいと思う。と言っても何か文化人類学的な考察をする訳ではない。

大学に入りたての頃にあったエピソードを紹介する。

私は大学に入り、サークルとしてバイクのツーリング倶楽部に入った。

ツーリングと言っても別に毎回泊まりがけで行くわけではなく、ただ単に走りに行くと言うことの方が多かった。バイクに乗って走っていれば楽しいと言う人間が集まった倶楽部なので当然だが、本当にある程度の距離を走って帰るだけというものだ。

例えば、長崎市内から出発して大村湾を一周するとか、島原半島を一周するという感じだ。

その島原半島に行く途中に「愛野展望台」と言う場所がある。そこに初めていって休憩して缶コーヒーなんかを飲みながら展望台から海を眺めていたときの会話である。

 

D先輩「晴れとったら、ここからかすかにオーストラリアも見えるとけどね〜」

私「え!そうなんですか?どっちの方ですか?」

D先輩「・・・・・」

H先輩「そんなわけなかやかね」

私「・・・・」

 

当たり前だが地球は丸いし、オーストラリアまでの距離を考えるまでもなく日本の海岸から見えるはずがない。(下のリンクに書いてあるが標高100m!しかないのだ)

しかし方言で言われたことと、大学に入り立ててで心が真っ白(!)だったのでつい本当かなと思ってしまったのである。

この2人の先輩は今は学校で先生をやっている。きっと楽しい授業をしていることだろう。今でも楽しい思い出の一つだ。

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