今朝6時台の千代田線(取手行き)での風景です。
私が表参道から乗った座った席の目の前に大柄な白人の男性が座っていました。
服装はドカジャン(えりにボアの着いた紺色のジャンパー)にニットキャップ、チノパンにコンバットブーツのような編み上げのブーツ。
普通と違うのはジャンパーの胸の部分に「○×工業」という感じの文字があったことです。
手には英語のペイパーバックを持って、かなりがに股に座っていたので、座席スペースを三人分ぐらい占有していました。
国会議事堂あたりで隣の席の人が降りて、その次ぐらいに小柄な女性が乗ってきてその外人の横に座りました。
手帳やスマホを見ながらいろいろごそごそやっていたのですが、日比谷についたとたんに降りることを思い出したらしく、慌てて降りようとしました。
その時に自分の横に置いていた布製の手提げ鞄(おそらくお弁当なんかを入れているのでしょう)を忘れて立ち上がったのです。
その時その白人男性はすかさず声をかけてその小柄な女性を呼び止め、手提げ鞄を手渡したのです。女性は「あ!」という感じで振り向き笑顔で受け取って降りていきました。
目の前で見ていた私も「ほっ!」と胸をなで下ろす感じだったのです。
そのあと大手町でその白人男性も降りていきました。
その後私はしばらくその事件を思い返していたのですが、なんだか不思議な感じがしたのです。
なぜその白人男性はペイパーバックを読んでいたのに、隣に置いてある鞄を忘れて立ち上がったことがわかったのでしょうか。
人間の視野角は結構広いのは認めますが、それでも目の前の本を集中して読んでいたら、たぶん見えないでしょう。
やはりナチュラルに隣の女性が動いたことで関心がそっちに向いたと言うことかもしれません。
それともう一つ、その男性が発した言葉です。日本語で「スミマセン」と言ったのです。英語的感覚だと「Excuse me.」でしょうか。
今朝の風景でした。(オチはありません)