常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

「The Mentalist」を観ている

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ストレンジャーシングスの新シーズンを待っている間に
もともとストレンジャーシングスを見るためにNetflixに入ったと言っても過言ではなかったが、シーズン3まで見たところでもう何度も言うのが嫌になるが、コロナ禍の影響で撮影が滞っているようで、なかなかシーズン4を見ることが出来ない。その間Netflixのサービスを中止しても良かったのだが、コブラ会の時にも書いたようにテレビリモコンにボタンがビルトインされているので、大変使い勝手が良く、せっかくお金を払っているにもかかわらず最近はAmazon prime videoを全然見ていない。
コブラ会も観終わって(と言うか、シーズン3を待ち望んでいる)それ以外に何か面白そうなのはないかとさがしてみて「ロスト・イン・スペース」もちょっと見たのだが、どうしてもこの映像のロケ地が地球上のどこかだという思いが抜けきれず、画面の中に集中できない。それはリドリー・スコット監督の「コブナント」を見たときにも、「インターステラー」を観たときも感じたのだが、どうしてもドラマの中で宇宙の果てといっていても、実際は地球上のどこかなんだよな〜と思ってしまうとたちまちストーリーに対する興味を失ってしまう。その点「アド・アストラ」はクライマックスの舞台が宇宙ステーションだったので、最後まで宇宙の果て感が失われることはなかった。そういう言う意味ではやはりスタンリー・キューブリックは偉大だったと思う。「2001:Space odyssey」では途中からずーっと宇宙船の中だけで最後の緊迫感のあるドラマが展開する。

 

〇シカゴ・ファイアも…
カミさんはシカゴ・ファイアはまっていたようだが、私がいないうちにガンガン観進めていってあっという間に最後まで観終わってしまった。なんか途中からはとりつかれたようになって最後まで観ていたが、とにかく合流することが出来なかった。そこで更に何か良いプログラムはないかと思って探し当てたのが「The Mentalist」である。これが本当に面白い。もう既に2018年ぐらいにシーズン7で終了しているので、恐らくリアルタイムではかなり盛り上がったのではないだろうか。今更何を・・・と思われると思うが、しかし、恐らく観た人ならこう思うのではないだろうか?これからあのストーリーを楽しめるなんてうらやましい、と。よく面白かったプログラムに対して、記憶を消してもう一度楽しみたいなんていうことがあるが、そういうシリーズの一つだと思う。

 

 

〇シナリオが良い
まず、なんといってもブルーノ・ヒーラーのシナリオが良い。主人公のパトリック・ジェーンがストーリーを牽引して進むスピードが視聴者の一歩先をいってることで、ぐいぐい引き込まれていく。いま、シーズン4まで観てきたがこの先もしかしたらだれたりトーンダウンしてしまっているかも知れない。しかしそんな心配は恐らく杞憂だと信じている。この調子で行ってくれればなんといってもまだシーズン7まであるので当分楽しめる。

 

〇キャラクターが良い
主人公のパトリック・ジェーンのキャラクターはちょっと後回しにして、まずチームのボスであるテレサ・リズボンが良い。ちょっと小柄な感じに見えるが実際は周りが大きいのでそう見えるだけで日本人の我々からしたら割と大きい人なのではないかと思う。ただ、ドラマの中では小柄ななのにタフでガッツがあると言うキャラクターとして描かれている。いつもジェーンに振り回されているのだが、言葉で文句を言うのでは無く目と表情で語るのである。
次に気になるのはアジア系俳優が演じているチョウの仏頂面である。いつも目を三角にして、口をへの字に曲げている。そして何よりスーツの下に来ているワイシャツがなぜか彼だけ半袖なのだ。カリフォルニアは季候がいいので半袖でもいいと思うのだが、同じ同僚の男であるリグスビーは長袖、もちろんジェーンも長袖である。なぜ彼だけ半袖なのか?
その次に気になるのはバンペルトの肩幅である。体格が良いのは分かるが、それ以上に上半身、肩幅が広い。それによって全体の女性らしいプロポーションが崩れていると思う。ただ、逆にここまで肩幅が広いと吉川晃司のように背中で語る演技も可能なのではと思う。
リグスビーに関しては人の良さそうな表情である。後半子供が出来てパパとしての役割に戸惑う感じも大変にあっており、脚本が俳優の成長、物語の進行とも相互に連携して紡ぎ出されている感じがする。
また、シーズン3で出てこなくなったチームの上司であるハイタワーもよかった。ラローシュの目玉ぐりぐりするのは演技なのか、地なのか分からないが、その配役もとても面白かった。
シーズン4の途中まで見てきて、宿敵レッドジョンの不気味さをずーっと引っ張っているが、それ以外にも新興宗教の教祖やそれ以外のシリアルキラーも出てくる。しかしそれらを全てしのぐ存在としてレッドジョンが描かれているので、その正体には否が応でも期待が高まる。
全然どうでもいいことだが、ジェーンの垂れ目で口角の上がった笑顔がレッドジョンマークに似てると思うのは特に意味は無いだろうか?ともかくジェーンのキャラクターはその笑顔に反して毒のあるセリフをさらっと言うところに尽きるだろう。それによってストーリーが加速し、見ている人間をあっという間に引き込んでいく。

 

〇脇役のキャスティングもいい
主要メンバーのキャストに対して、各ドラマ毎に出てくる脇役(なんと言えばいいのか、普通の市民の方々)もキャラクターにあわせて個性的なキャスティングをしていると思う。ここも脚本をしっかり理解した上で、その役にふさわしい人間を探して当てているスタッフ人たちの苦労が忍ばれる。時々スペシャルゲスト的な俳優さんもでているようなのだが、それが誰でどの辺がスペシャルなのかは分からない。ただ、皆さん本当に演技が上手いなーと感心しながら見ている。