常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

「十三機兵防衛圏」をプレイした

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◯一応エンド
在宅勤務になって通勤時間がなくなりそれを別の時間に充てることが出来るようになった。私は常々通勤時間は「地球上でもっとも貴重なリソース」である時間の無駄遣いの筆頭だと考えていたので、COVID-19による在宅勤務での通勤時間の消滅は本当に歓迎すべき事だと思う。そのおかげでゲームに充てる時間が増えたために、一応「十三機防衛圏」もエンドまで進めることが出来た。まだ、おまけの戦闘には手を着けていないが、ネットで見る限り、それをクリアしたところで何か別のサイドシナリオに行けるわけでもなさそうなので恐らくこの先もプレイしないだろう。

 

 

十三機兵防衛圏 - PS4

十三機兵防衛圏 - PS4

  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: Video Game
 

 

 

〇先に感想など
ネタバレを含むいろいろを書く前に、全体をプレイし終えた感想を書くことにする。2Dベースで作られた(でも本当は3D)グラフィックは本当に美麗で、ドット絵世代というか、2Dベースのゲームからずっとやってきた人間からみると究極進化形だと思う。

淡い水彩のようなタッチで統一された世界にどっぷりと浸ることが出来て、なおかつ基本的に80年代の世界観(後ろ向きな興味に100%マッチ!)なのでちりばめられた小ネタ一つ一つが心地よい。久々にプレイしている時間が「DAYS GONE」のように殺伐としたものにならず、心温まる時間であった。

 

 

 

 

〇内容について(ネタバレになります)
「NieR:Automata」のように、地球上の人類はとうの昔に滅んでしまっている、恐ろしく遠い未来の話で、人類はその子孫を地球ではない星に移住させることで生き延びさせるための計画を立てた。しかし、このままの歴史の延長線上で文明を持ち込むと当然ながら、また滅びの道をたどることになると考えた科学者達は、一体どの時点まで歴史を巻き戻してから始めたらいいのかと考えて、シミュレーションのために時代を40年ごとに区切りそれぞれを仮想世界として構築した。

この仮想世界はまさに映画「マトリックス」と同じで脳内にしか存在しない。その事を利用してそれぞれの異なる時代(仮想世界)を行き来できるように「(見せかけの)タイムトラベル」ができる。実際にはタイムトラベルしていないので当然ながらタイムパラドックスは起きない。

登場人物達の一番の問題は、このシミュレーションのなかに、タワーディフェンスゲームのシステムを流用して組み込んだソフトウェアエンジニアがいて、その結果、このシミュレーションをクリアするためには、その仕組みを利用してシステムに勝つ必要があるということだ。

 

 

 

 

〇ある種の夢オチ
映画「マトリックス」では、マトリックスから出てリアルな「世界」に来てから、再度マトリックス世界に入って戦う部分が素晴らしいアイディアだったが、このゲームは最後のオチとして使われているため、培養器のようなカプセルから出て、5年後に再度仮想世界へ戻る部分は後日談的な扱いになっている。……あれ?ここまで書いてみてふと思ったが、おまけ的戦闘(WAVE)がまだあるけど、アレはそういう一旦外の世界を知った上で戦うという設定なのだろうか?
ゲーム内容が様々な映画や時代のオマージュにあふれており、それらを上手く組み合わせて極上のストーリーに組み上げられている。このゲームのシナリオを考えた人は本当に凄いと思う。そしてなにより「後ろ向きに前に進む興味」の今の私にとって”ド”ストライクなストーリーであった。

 

 

マトリックス (字幕版)

マトリックス (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

〇その後
このゲームを終わったあと何をプレイしようか考えた。とりあえず高い金出して買ったしなーと思って「デス・ストランディング」を立ち上げてやってみたら、最初はただ単にお使い(配達)をするだけの辛いゲームと思っていたが、それはあまりに「DAYS GONE」にはまりすぎていたために、そのギャップに拒否反応が出ていただけだということがわかった。あるイベントを過ぎたところで俄然面白くなってきた。やっぱり小島監督すげぇわと思わざるを得ない展開になってはまっている。