常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

後ろをむき出した

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〇「十三機兵防衛圏」をやっている
「DAYS GONE」のあとは「DEATH STRANDING」をやるはずだったのだが、あの重たい荷物を持って遠くまで運ぶと言うゲーム内容がどうしても受け付けない。徳川家康は「人生は重い荷物を引きながら長い坂を登るがごとし」と言ったそうだが、ゲームの中までそんな辛い思いをさせられるのもどうかと思う。まあ、ディーコン・セントジョンも、ゾンビウイルスで崩壊した世界を必死で生きているので辛いと言う点では似てるのだが、やはりそこはアメリカのゲームらしく、ゆるいし、(いろんな意味で)おかしい。それに対してサムは現役(?)大統領のバックアップを受けながらも、基本的に二本の足で荷物を背負って運ぶことが基本で、途中盗賊が襲ってきても素手で戦う。タールの海のようなところから出てくる悪霊に対しても、自分の糞尿で作った爆弾で戦うという非常にシュールな状況だ。と言うわけで、早々に飽きてしまったので外のゲームを探していると、またいつもの基本読書の冬木さんがこのゲームを紹介していた。

huyukiitoichi.hatenadiary.jp

 

十三機兵防衛圏 - PS4

十三機兵防衛圏 - PS4

  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: Video Game
 

 

 

 

 

【PS4】DEATH STRANDING

【PS4】DEATH STRANDING

  • 発売日: 2019/11/08
  • メディア: Video Game
 

 

SEGAサターンしろ!
このゲームを作っているヴァニラウエアはもともとSEGAサターンのゲームであった「プリンセスクラウン」や「オーディンスフィア」などを作っていたメーカーで、その独特の2次元グラフィックが面白い。そのビジュアルでSFアドベンチャーを作ったゲームのようだ。ようだ、というのはAmazonのレビューを読んでもどういうゲームかはっきりしない。SFアドベンチャータワーディフェンスと書いてあるが、タワーディフェンスゲームとはどんなゲームなのか?簡単に言うと守るべきタワーがあって、それを一定時間守ったり、または攻めてくる敵を全滅させればOKと言うゲームのようだ。それを聞いて思い出したゲームがある。SharpのX1と言うパソコンで昔遊んだ放射能で分裂する怪獣から街を守るHEXマップのストラテジーゲーム(名前が思い出せない)があったが、それに近いもののようだ。これだ!と思いちょっと値段は高いがAmazonで注文した。

 

PRINCESS CROWN プリンセス クラウン - PSP

PRINCESS CROWN プリンセス クラウン - PSP

  • 発売日: 2005/09/22
  • メディア: Video Game
 

 

 

オーディンスフィア レイヴスラシル - PS4

オーディンスフィア レイヴスラシル - PS4

  • 発売日: 2016/01/14
  • メディア: Video Game
 

 

 

ドラゴンズクラウン・プロ - PS4

ドラゴンズクラウン・プロ - PS4

  • 発売日: 2018/02/08
  • メディア: Video Game
 

 

サウダージ
実際にプレーして見て思ったのは、ストラテジーよりもノスタルジーだった。1985年の世界が出てくるのだが、その辺をよく知る人でないとテレビ番組の『水曜スペシャル』でのUFOや雪男など、当時の映画(初代『ゴジラ』『スターウオーズ』『ターミネーター』など)というような時代のこのバックグラウンドは描けないだろう。この辺はPS2「サイレン」「サイレン2」などが持つ雰囲気とも通じるものがある。
この「サイレン」と言うゲームも、私を引きつけた理由はある種のノスタルジーと新しさの融合だった。NHKの少年少女空想ドラマシリーズのような雰囲気のストーリーに「2ちゃんねる」のようなネットロア、80年代のオカルトブーム、SFなどのネタをちりばめており、自分の中にあるオカルト的な興味を刺激されるところがツボだった。この「十三機兵防衛圏」はその感覚に近い。これがサウダージというものだろうか。

 

SIREN

SIREN

  • 発売日: 2003/11/06
  • メディア: Video Game
 

 

 

SIREN2

SIREN2

  • 発売日: 2006/02/09
  • メディア: Video Game
 

 

〇Concept of love
また、シナリオの勉強として何冊目かもう既にわからないが最近購入した本で「物語作家のための推敲入門」という本を読んだ。(正確にはまだ読み終わっていない。実はこの本はその前に2冊のシリーズがありその三冊目だったので、先にそれを読むかどうかを思案中)そのなかで「コンセプト」という概念が出てきて、例えば物語において「コンセプト」というのは、その物語全体にエネルギーを与えるものであると書いてあった。しかし、その文脈上での「コンセプト」の意味が今ひとつピンとこないなーと思いながらコンセプト、コンセプトとつぶやいていたらある曲を思い出してしまった。XBOXで発売された「JSRF(Jet Set Radio Future)」というゲームのメインテーマ「Concept of love」である。早速iTunes Storeで探してみると、普通に売っていたのでダウンロードして今通勤時間に私の両耳だけで絶賛パワープレイ中である。町中を歩いているときに塀の上をグライディングしていく幻が見えるぐらいに聞いている。これも興味を持ったことが、なぜか後ろ向きに展開していった例だ。

 

ジェットセットラジオフューチャー

ジェットセットラジオフューチャー

  • 発売日: 2002/02/22
  • メディア: Video Game
 

 

 

 

〇もともとは「知性化」というコンセプトが気になったからですが
そう考えてみてふとおも当たったことがあった。最近興味が過去にあったこと、過去になんとなく通り過ぎてきたものしか向かないのである。例えば、なにか本を読もうと思って、ふとデイビッド・ブリンの『サンダイバー』を思い出した。太陽の上に銀色の球体(サンシップという宇宙船)描かれた表紙がとてもいい雰囲気を醸し出している。図書館で借りて読んでみたが、この作者のキーワード・コンセプトである「知性化」という部分が、結局は地球の歴史でキリスト教圏の白人が未開の地に行って文明をもたらしたという話の類型な気がして途中で読むのをやめた。人類を知性化した太古の種族が太陽の中に住んでいる……と言うのも、やっぱり神のイメージでキリスト教的だなーと思ってしまったからである。

 

 

Apple Desktop Bus=ADB
また、腰痛を押して実家に帰ったときに古いキーボードを引っ張り出してきた。Apple KeyboardとApple 拡張Keyboard2である。どちらもインターフェースがADBなのだが、これもネットで探していたら、ADBをUSBに変換できるアダプターを同人ハードとして販売している人がいるのを発見して「これだ!」と思い早速購入した。既にMacを使うときはHHKBのBluetooth版を使用しているのだが、改めて今Apple Keyboardを使用してみると、自分はメカニカルスイッチのキーボードが好きだったんだとわかった。静電容量方式のHHKBでは味わえない底打ち感と音「すたーん!すこーん!」というキーの打ち味が大変楽しい。本当にこれらのキーボードを復活させて良かった。やはりこれこそがHHKBを開発したときに協力した某教授が言ったという言葉「アメリカ開拓時代のカウボーイは、乗っていた馬が死んだらその場に置いていくが、鞍は自分で担いで持っていく。鞍は一生ものだからである。PCを使うものにとってキーボードはカウボーイにとっての鞍と同じである。だからPCが時代遅れになってその役目を終えても、キーボードは使い続けるのだ」サイバーワールドを駆けるデジタルカウボーイにとってキーボードは一生ものなのだ。また、人間がその身体を用いて使うインターフェースはアナログな道具であり、それらは古びてはゆかないと思った。

キーボードアダプターを売られている方のサイトはこちらです。

ixsvr.dyndns.org

〇どうしてそうなった?
これ以外にもRaspberry PiでPC-9800、X 68000環境を動かすエミュレーターなど、過去に関連した興味のトピックには枚挙に暇がない。どうしてこうなったのだろうか。思うに、50歳を過ぎ、人生の折り返し地点をまわって走り出したことで、マラソンコースのように人生自体を逆戻りしていくような、脳が逆回りを始めている感じがする。もはや人生の先の方が短くなり、これまで過ごしてきたことが人生の大半になったことからではないだろうか。全然考察でも何でもない気がするが、とりあえずしばらくは赴くままに進んでみようと思う。興味は後ろ向きでも、何かをすることは前に進むことだと思うからだ。