常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

私、いいお店を知っています(寧波から帰ってきました)

f:id:tokiwa-heizo:20190707192700j:image
 
寧波(ニンボー)からようやく日本に帰ってきたが、こちらもすっかり梅雨になっており毎日蒸し暑くて閉口している。寧波も6月下旬は雨がよく振っていたが、それでも帰国する直前の6月下旬の日曜日、北侖(ベイルン)で有名なお寺「阿育王寺」(アショカ王寺)に行ってきた。このお寺は、古くは遣唐使が滞在したり、日本に来て仏教を広めた鑑真和尚がやはり日本に行く前に立ち寄ったりしているという由緒正しい古刹である。ホテルから10kmぐらいのところだったので、アプリで呼べるタクシーDiDiを使って行ってみた。寺までの道は都市開発された広い道路が途切れた途端に、何やら懐かしい田舎の風景が車窓に広がり畑や道ばたの建物などどこか日本の地方にも似たものを感じさせた。
 
 
アプリでマッチしたタクシーの運ちゃんは、かなりぶっきらぼうで「アイワン?アイワン?」というので、それが「阿育王」の中国読みであることを理解するのにしばらくかかってしまった。なぜ「アショカ」が「アイワン」になるのか?漢字を当てる時はもう少し音も似せていたと思うが、どこで変わってしまったのか?寺院の建物は19世紀に再建されたものがほとんどらしいが、それなりに古さを感じさせるものがおおく、西と東にそれぞれ塔が立っているが、日本の五重塔とは形も異なり、八角形で八重塔という感じだった。(写真参照ください)
f:id:tokiwa-heizo:20190707192719j:image
f:id:tokiwa-heizo:20190707192736j:image
f:id:tokiwa-heizo:20190707192752j:image
お寺の中では実際にお坊さんが暮らしており、その僧衣が映画「少林寺」でジェット・リーが着ていたものと同じようなのでまたしても既視感を感じたが、それを着ている人たちは何か修行していると言うよりはタダ貧乏暮らしをしている人のように見えてしまった。お寺を後にして、実は近くに鉄道の駅があることがわかったのでそこまで歩いてから、寧波の中心地「天一広場」に向かった。なんとここにはアップルストアもあった。
f:id:tokiwa-heizo:20190707192812j:image
 
ニンボーに滞在中で一番困ったのはやはり毎日の食事だった。確かに安い店はそこら中にあり、決して敷居は高くない。天一広場でも麺類の店のようなものがあったので、とりあえず昼ご飯を食べるために入ったが、「白菜と細切り肉のの載った麺」というものを注文したはずだが、出てきたものは写真とは似ても似つかないものだった。べつに中国の飲食店をディスっているわけではないが、こういうのは日常茶飯事で、外の店でも写真にある通りの材料が使っていなかったり、全然別のものに見える事もあった。同じ店で同じメニュー(牛肉炒飯だったと思う)を頼んでも、作るコックさんによって仕上がりが全然違うと言うこともあった。(もちろん美味しさもちがうが)
f:id:tokiwa-heizo:20190707192909j:image
 
で、こんなとき「私、いいお店を知っています」という人がいると大変助かると言う話なのだが、実はこのセリフを聞いたのは全く別の状況でのことである。詳しくは省くが、私がかつて知り合った妙齢の女性と今度どこかで飲みましょうという話をしていた時、相手の女性から発せられたセリフなのである。
 
「私、いいお店を知っています」
「へー、なんていう店?」
「あんまり知られてないかも知れないけど、割といい店だと思うんです」
「そうなんだー、で、なんていう店?」
「えーと、名前はですねー・・・・・・天狗です」
「天狗?へー、何か・・・・・・聞いたことあるような・・・・・・」
 
これが割とリーズナブルなコスパで有名な旬菜酒場・天狗のことだったのである。いや、悪い店じゃないとは思うんですけどね。
ちなみに、武蔵境の駅近くにある天狗は会社から昼休みに飯を喰いに行くのにちょくちょく利用させてもらってます。