常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

ベトナム雑感(2)

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ベトナムのことについてまたちょっと思い出したので書いてみる。

ベトナムは実はコーヒー生産量世界2位の国らしい。1位はもちろん南米ブラジル。ブラジルと言えばコーヒー豆の銘柄にもなっているから当然のような気がするが、「ベトナム」という豆は聞いたことがない。しかし、何年か前には生産量1位になったこともあるらしいので、1位とその他大勢というわけでもない。

実際ベトナムでコーヒーを飲むと、ものすごくローストが強い濃いコーヒーに練乳を混ぜて飲むという、日本の缶コーヒーみたいな飲み物だ。

頭にある写真は、ホテルで見ていたテレビの映像だ。ベトナムのコーヒー生産が有名な場所「バンメトート」と言うらしいのだが、ガイドによると「ベトナム軽井沢」と言うような場所らしい。朝晩の気温差がある場所が紅茶やワインの生産には向いているらしいが、ここもそんな場所だそうだ。そこでコーヒー生産をしている人がコーヒーの淹れ方を説明しているようだった。

私が、恐らくベトナムで一番飲んだコーヒーは、ホテルで毎朝朝食の時に最上階のレストラン(14階)で飲んだコーヒーだろう。このコーヒーももちろん濃くて苦いが、ストレートで飲めないほどではない。各テーブルにはミルクのピッチャーが置いてあるので、ミルクコーヒーにして飲むが砂糖を入れて甘くしないと飲めないわけではない。ただカップが小さいので2杯は飲まないと飲んだ気がしなかったが。

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もう一つは、ホアンキエム湖の周りの雑踏のカフェで飲んだアイスコーヒーだろう。こちらは基本的にベトナムコーヒー、つまり練乳を溶かし込んで甘ーくしたものだ。正直私が滞在していた頃はベトナムでも一番気温の低い時期ではあるが、アイスかホットかどっちにするかと言えば日本人的にはアイスだろう。濃くて甘いコーヒーに氷がごろごろ入っているので、ロックのウイスキーのように溶けるのを待って飲む感じだった。

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実はもう一つベトナムでよく飲んだコーヒーがあった。皆さんおなじみのネスカフェである。実はネスカフェなどのインスタントコーヒーの原材料になるコーヒーは南米で多く作られているアラビカ種ではなく、ベトナムで生産されているロブスタ種なのである。ホテルの備え付けのポットの側に毎日飲んだ分だけネスカフェの粉末の入ったスティックが2つ置かれている。これを工場に持って行って、ペットボトルの水に溶かして飲むのである。おかげですっかり水で溶かして飲むネスカフェに慣れてしまった。

日本では昨年ぐらいまでサードウェーブコーヒーなどと言われて、高いコーヒーが主流になっているがベトナムのコーヒーが日本に(認知された形で)入ってくるのはもう少し先になりそうだ。