常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

rじゃなかとばい。ガンマばい、ガンマ!

先日仕事中に携帯電話が鳴って、見ると懐かしい人の名前が表示されている。

 

tokiwa-heizo.hatenablog.com

 この中に出てくるH先輩であった。この先輩も面白い話をいろいろ聞かせてもらった。何しろ語り口が面白いので、ここでそれを再録してもあまり面白さが伝わらないかもしれないが一つ書いてみようと思う。

 

先輩がまだ高校生の頃にバイク好きの友人同士で盛り上がった話題があったそうだ。それはSUZUKIが250ccの2ストロークバイク「RG250Γ(ガンマ)」を発売すると発表したときのことである。

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スズキ・RG250ガンマ - Wikipedia

バイク雑誌の記事には、当時のGPライダーであるフランコ・ウンチーニがテスト走行してみて「ほとんどレーサーそのものと思える」とコメントをしていたことから

・エンジン始動はキックでは無い → おしがけ?

交差点で発進に失敗しエンストしたらどうするのか?と言うような疑問を皆で語り合ったという。上の写真にはしっかりとキックレバーが写っている。と言うことは本当に想像図のレベルで話していたと言うことだろう。

しかし一番の話題は末尾に点いた記号「Γ(ガンマ)」であったらしい。

タイトルの「rじゃなかとばい」は、その後に続く「ガンマばい、ガンマ!」と言うセリフ当時の高校生の驚きが象徴されていると思う。なぜガンマだったのかは上にリンクを張ったWikipediaに書いてあった部分を引用する。

同社のグランプリレーサー「RGΓ」(RG→RGA→RGBの次に"RGC"でなくギリシア文字の3番目でありギリシア語で「栄光」を意味する「ゲライロ」の頭文字のΓを使いRGΓとした)にちなんだネーミングである。

確かに今までA→Bと来たのになぜ三番目がrなのかと思っただろう。いや、rじゃないんだ、ガンマなんだと。

既に2ストロークのバイクが路上から消えて久しい。毎日の通勤経路の松戸駅には昔懐かしいTZR250Rがいつも停まっているのを見るが本当に走っているところは見なくなった。そもそもレーサーレプリカなどというジャンルもほとんど廃れて、今は楽に乗れる原付をでかくしたようなスクーターばかりが走っている。今にそれらも電動に取って代わられるだろう。白い煙やエンジンオイルをまき散らさないのはいいことだが、そういう時代があったことは覚えておきたいと思う。