常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

人間の「魅力」とは何かを改めて考えてみた

 

tokiwa-heizo.hatenablog.com

 

前回シナリオ教室の課題で「魅力ある叔父さん」について描くためいろいろ考えたが、改めて「人間の魅力」とは何か?というのは難しい問題だと気がついた。

 

例えば「女性の魅力」でも美人であるとかスタイルが抜群だとかは性的、本能的な吸引力のようなもので、言葉でそれを表現したり、自分が創造したキャラクターにシナリオ上で付加することは不可能だろう。そのような情報は視覚や嗅覚、聴覚などからもたらされるもので、そのような魅力を持った女性を配役してもらわないと無理なのではないか。

 

前回例に出したジェームス・ボンドも原作とはちょっと離れたアレンジによってショーン・コネリーを始めとする様々な男優が実体化させたことでキャラクターが固定化して、それがさらに魅力となっている。

 

シナリオというのはその前の段階で、映像を作るための設計図である。いわば骨格だから、この時点ではそういう生身の俳優が持つ容姿や声という「肉」の部分はない。その段階で魅力あるキャラクターを書くことが出来たらそれは素晴らしいことだろう。

 

今回アカデミーを五回目にして受賞することが出来たレオナルド・ディカプリオも今回の作品の脚本を読んでその役をやりたいと思ったとインタビューで言っていた。

講義の中ではシナリオを書くときは、配役を想定してその俳優へのラブレターだと思って書きましょうと言われた。やはり骨の部分にこういう肉がつくと言うのをあらかじめ考えておく必要はあるのかもしれない。

 

また、一方で本当に骨だけで魅力的と思わせる工夫も絶対必要だろう。そのために私が参考になると思いついたものがある。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出てくる人々である。正直見た目は俳優ではないからそんなに引きつけるものはない。しかし、やっていることやその信念などが人を感動させるし、魅力を生み出していると思う。

 

「プロフェッショナル 仕事の流儀」決定版 人生と仕事を変えた57の言葉 (NHK出版新書 362)

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