常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

魅力のある叔父さんとは?

先週末もシナリオセンターの基礎講座に行ってきた。
いつものように講義の最後に宿題がでた。
 
・第四回の課題「魅力のある叔父さん」(本文6枚)
 
わたし個人としての魅力ある叔父さんはズバリ「ジェームズ・ボンド」である。
初めて見た007映画は小学校の時で「ムーン・レイカー」である。
なので、私のボンド像は「ロジャー・ムーア」だ。年がばれるな。
私のイメージするジェームズ・ボンドは、肉体派と言うよりは知性派でピンチを知恵や秘密兵器で悠々と切り抜けて任務を成功させ最後は美女としっぽり・・・と言うものだった。

現在のボンド役であるダニエル・クレイグは当初青い目のボンドということでその部分が問題になったが、それだけではなく肉体派であると言う点がこれまでの歴代ボンドとは大きく異なっている。

逆にスカイフォールではアル中寸前であるようなイアン・フレミングの原作におけるボンドの設定が引き継がれているそうだ。射撃の成績がかなり悪いという描写があったが。

 

 ところで、先月四回にわたって100分de名著「アドラー心理学」がやっていた。

このNHKのテキストを買って読んでみて興味を持ったので少し前にベストセラーになっていた「嫌われる勇気」を買って読んでみた。
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 この本の最後の方で「人生は刹那の連続である」「いま・ここを生きる」というような内容がでてくる。

この部分を読んでいてふと、物語を作るときに大切なのはストーリーかキャラクターかという議論があるのだが、その答えもここにあるような気がした。

ドラマや映画に出てくる人物も物語の中ではあっても「今、ここ」を生きていることが必要だ。
自分に正直に瞬間瞬間を生きてきたからこそ、嘘偽りがなく前向きであるような人に見えるのではないか。すなわちそれがキャラクターとしての魅力になるはずだ。
(そうなるとやっぱり「平賀・キートン・太一」が私の理想のキャラクターになるなのだが)

 瞬間瞬間を自分に正直に、他者への貢献を目指して生きていたら、この人はどうしてこんなに大変なことをしているのに楽しそうなのか?と周りの人が思うような人になるはずである。

反対に悪役や悪の陣営側の人物は必ず「縦の関係」で構成されており、決定論的に行動する。
たいていの場合ボスの命令で動いているからもちろん結果ありきだ。
 
やはりストーリーの中で登場人物が生き生きと動き出すために、そのキャラクター(アドラー的に言えば「ライフスタイル」)を全方位に作り込んでおく必要があるだろう。
その人物をいろいろな状況に置けば自然と物語が動き出すはずだ。
 
 そういう魅力ある登場人物を創造してみたいものだ。