常盤平蔵のつぶやき

五つのWと一つのH、Web logの原点を探る。

シナリオ教室に通うことにした

このブログの目的は文章修行なのだが、昨年はなんとか当初の目標通り、本を電子出版することが出来た。

自分としても、数年越しの目標だっただけになんとか発売までこぎ着けたことは感慨深かった。それが何冊売れたかはともかくとして・・・だ。

そもそも、売ることが目的で出していないので(買ってくれた人には申し訳ないが)とりあえず出せたことで満足しているのである。負け惜しみですけど。

 

さらに実は昨年は第三回星新一賞にも応募してみた。

hoshiaward.nikkei.co.jp

結果は・・・もちろん箸にも棒にもひっかからなかった。これもいずれ(大幅に加筆修正した後で)電子書籍で発売する予定である。

 これらのことの最終的な目的は、もちろん面白い小説を書くことだ。

そこで今年は、さらなる文章修行としてシナリオ教室にいってみることにした。

www.scenario.co.jp

明日から2ヶ月間の短期コースである。

そもそも何でシナリオセンターに行くことにしたかというと、昨年出した電子書籍のために情報収集として、桜風涼(はるかぜすずし)と言う人の

Kindleで本を出す、テンプレートで、3日間で書いて出版・実用本の書き方」

 

 

Kindleで小説出すならコレを読むべし・誰でも簡単に書ける!「ストーリーの書き方・入門」: 2015年版 桜風涼の実用本」

 

 

の二冊を読んだ。その感想はまた別の機会に述べるが、二冊目の方に作者がシナリオセンター出身であると書いてあったので、シナリオセンターとは何だろう?とネットで調べると、表参道にあることがわかったので、それなら通勤経路だし通いやすそうだと思って、実際にいって講座のパンフレットをもらってみたのである。その時に講座の前にワークショップがありますよと教えていただいた。どうせならワークショップから出てみようと思って参加してみたのだ。

 

ワークショップではいきなり実際に短いシナリオを書いてみるということやった。

男女二人の登場人物の設定が書いてあり、その二人が表参道の交差点でばったり出会ってから起こるドラマを創作するのである。(どんなものが出来たかはここには載せません) 正直に言って大変楽しかった。私の他に三人の方が参加されていたが、その全員が全く傾向の違うお話を創り上げたのも大変興味深かった。

 

世間では独学で何かを成し遂げたと言うことの方が、習って覚えたことよりも素晴らしいものと見なす傾向がある。私もかつてはそう思っていた。

しかし昔の日本では、ある技術を習得するのに「誰に習ったのか」が重要であったそうである。

日本には伝統芸能が沢山あるが、きちんと師匠について習ったのでなければ世間では認められなかったのだ。

昔は今のようなネットもないし、図書館みたいに情報を収集して誰もが利用できる様にしている公共機関なども存在しなかった。何かを学ぼうと思ったら、まず師匠を探さなければならなかったのだ。

師匠というのは、やはりその師匠のまた師匠、またその師匠と連綿と受け継いできた技を磨きつつ守り伝えて行く存在である。そこには個人の独学、個人の一生の間に到達できるレベルを遙かに超えた、磨き抜かれた伝承の技、知識、技法があるのである。

 

そういうシナリオの「技」を私も学べたらいいなと思っている。二ヶ月じゃ厳しいかなー。