常盤平蔵のつぶやき

ものづくりからもの書きへの転身を目指す文章修行のブログです。

文学フリマ東京に出店します

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リアル表紙



〇第28回文学フリマ東京
2015年からKindleストアで販売してきた「家電OEMの会社で働くあなたのための参考書」ですが、この度リアルな本として第28回文学フリマ東京で販売することにしました。

https://bunfree.net/event/tokyo28/

正直内容をアップデートしようと思ったのですが、残念ながら誤字脱字の訂正ぐらいしか出来ませんでした。しかし、今回改めて読んでみて、まだ構想の段階ですがこの内容のドラマ編を書いてみたいと思いました。

Kindle版もアップデート
Kindleストアで売っている電子版も、今回直した誤字脱字や事実誤認を訂正したものを近々アップデートしたいと思っています。恐らく既に購入していただいた形は自動的にアップデートされるはずです。

 

家電OEMの会社で働くあなたのための参考書
 

 

〇会場は流通センター

ブースは「アー28」です。GW最終日ですがご来場お待ちしています。

「スパイダーマン スパイダーバース」を観た

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三月のパンタシア
・・・・・・ってなんなんでしょう?3月で検索したら出てきたのでちょっと気になって調べてみましたが、こういうものみたいですね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9C%88%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B7%E3%82%A2

3月に三本も観たおかげで、三月の付くものを冒頭に持ってきてネタにしようと思っていろいろ考えたけど、もう既にネタ切れです。なので「三月」でググって調べてみたら結構面白いものに当たったようです。パンタシアはラテン語で「空想」の意味だそうです。後で観てみよーっと。

 

スパイダーマン増えすぎ
今回観た「スパイダーマン スパイダーバース」も、そもそもスーパーヒーロー自体空想の産物ですが、さらにスパイダーマンが何人も出てきてしまうと言うパンタシア力(ぢから)を最大限に使わないと世界観そのものが理解できないレベルです。全部で7人(6人プラス一匹?)のスパイダーマンが出てくる時点で、東映スパイダーマンも入っていてもよかったのではないかと思いましたが、ある意味ロボットを連れた日系人少女という存在は、東映レオパルドンに乗るスパイダーマンの更に異世界転生した姿かも知れないのでまあよしとしましょう。

 

 

スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX

スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX

 

 

 

〇白人のストレートしかスパイダーマンになれない?
いや、既にこの7人の中にはそうでない人(動物)が沢山居るわけですが、どうもこの条件はソニー・ピクチャーズの内部メモに書かれていたそうです。今回の映画は正にこの差別というものを取っ払う意味で作られたようです。前回の「キャプテン・マーベル」は女性差別でしたが、スパイダーマンも同じく差別と戦うと言う意味が強かったようです。敵役にキングピンという黒い箱に首が生えているかのような男が出てきますが、最初から悪役ということで、ほとんど悪いことをしていないのに悪役です。でも、そんな彼も自分の家族を取り戻したいが為に時空をゆがめているという「泥棒にも一分の理」的な動機がありますが、あまり説得力がありません。とにかくいろんなスパイダーマンが出てきて活躍することで、冒頭のメモは無効である事を証明したいと言う映画でした。

 

 

S.H.フィギュアーツ キャプテン・マーベル 約150mm PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア

S.H.フィギュアーツ キャプテン・マーベル 約150mm PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア

 

 

 

◯昔見たアニメを思い出す
マーベルシネマティックユニバース作品のお約束?としてか、必ず本編終了後にオマケ的なカットが入っている。前回見キャプテンマーベルでは、最初に注意として、その旨を知らせる画面が出たのだが、私の横に座っていた白人男性はエンドロールの途中で強引に出て行った。注意書は日本語だけだったので、そもそも理解できなかったのかもしれない。スパイダーマンでもオマケカットがあり、それが、本編には出てこなかった最近のスパイダーマンが、パラレルワールドにいけるけどどこに行く?と聞かれて、最初の世界!みたいなことを言うのだ。それで行った先が昔のアニメ版の世界で、どちらが指をさしたかでもめるだけという謎な話だったが、同じ列に座っていたラテン系の男性にだけ妙に受けていたのが印象的でした。

 

〇エンドゲーム
ついに4月26日は「アベンジャーズ エンドゲーム」の封切りの日です。その前に観ておくべき最小限の作品を押さえてから観ようと思っています。

http://d-kamiichi.com/archives/5347

「キャプテン・マーベル」を観た

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三月うさぎ
・・・・・・もちろんこれも意味はありませんよ。三月に観た映画の二本目は「キャプテン・マーベル」だ。その日は夜に秋葉原で大学時代の後輩と飲み会があったので、それまでの時間調整に日比谷のTOHOシネマズで観た。日比谷の映画館には昔来たことがあったと思うが、今回久しぶりに来たらだいぶ変わっていたので驚いた。映画館が入っているビルは富裕層御用達のようなショッピングビルであり、映画館のある四階までエスカレーターで行かなくてはならなかった。しかも一階登るごとに吹き抜けの周りを半周させられるのである。そうやって店舗を観てもらおうという意図だと思うがおかげで四階に上がったのに映画館が何処にあるのかわからなかった。

※ちなみ三月ウサギとは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9C%88%E3%82%A6%E3%82%B5%E3%82%AE

〇女性のスーパーヒーロー
4月12日に東京大学の入学式があって、上野千鶴子さんが祝辞をのべられたようだが、そこで「努力すれば報われるとは限らない世界にでていくことになる」という旨の内容だったようである。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5cb01f5ee4b0ffefe3ae261c

正にこの内容が、今回の「キャプテン・マーベル」にも出てくる。少女時代から空軍のテストパイロットになるまで、「女は」という言葉が頭についた言葉の数々を受け続けてきた主人公が、それでも諦めずに生きていく話だ。その果てにスーパーパワーを身につけてマーベル作品の中でも最強の存在になるようである。(まだアベンジャーズ・エンドゲーム観てないので)
この辺の謎が明かされていく過程は、かなり胸熱なものがあり、ヒーローが活躍する映画というよりは一人の女性の自己実現の話として楽しめた。

 

 

 

キャプテン・マーベル (オリジナル・サウンドトラック)

キャプテン・マーベル (オリジナル・サウンドトラック)

 

 

 

〇リトル・グリーン・マン
トイストーリーにリトル・グリーン・マンというものが出てくる。クレーンゲームのハズレ(?)的な扱いで、沢山同じ姿をした者がいるのだが、今回のキャプテンマーベルにも同じような外見(かなりリアルバージョンにしたような)宇宙人が出てくる。スクラル人というらしいのだが、どんなものにも化けられる能力を持って、最初はグリー人の脅威と思われていたのだが、途中でドンデン返しがあり、実は逆だったと言うことがわかる。恐らくこの辺も「女性差別」という、一見今の世の中では問題ないこととして通ってしまっていることを、あえてひっくり返してみせるという構造と対にしているのだと思う。

 

 

 

 

 

 

〇再び上野千鶴子のことば
祝辞の中で「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください」と言っていた。差別が横行する社会にでてから、やはり力を得て、その力を自らのためだけに使うのではなく、弱いもののために使って欲しいというところまで見事にこの映画と呼応していたと思う。

「運び屋」を観た

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3月のライオン
・・・・・・いや、特に意味はないです。三月の後半に立て続けに映画を劇場で三本観た。まずその一本目がこの「運び屋」だ。渋谷のヒューマントラストシネマで観た。映画館があるビルの三階?にかなりオタクに寄った本屋があったので、今後また利用する機会もあるかも知れない。

 

ココチビルの本屋さん

http://www.cocoti.net/shopindex/detail/detail.php?id=39

 

〇人は永遠には走れない
というキャッチコピーがテーザーのラストには着いていたが、なんか違和感を感じた。最近相次いで内田裕也萩原健一がお亡くなりになったが、確かにそういうニュースを聞くと「人は、永遠には走れない」と思う。しかし、この映画の中でもクリント・イーストウッドはまだまだ走っている。

 

「運び屋」公式サイト

http://wwws.warnerbros.co.jp/hakobiyamovie/

 

〇これも実話ベース
グリーン・ブックに続いてこれも実話ベースの映画だった。フィクションの話だったら麻薬の運び屋が主役の映画を作るのは難しいだろう。しかし、この映画のように普通はチンピラがやる運び屋をよぼよぼのおじいさんがやったらどうなるか?というシチュエーションから出発すると考えると、既存のイメージを壊して面白い話を作れるという見本のようなものかも知れない。

 

「グリーン・ブック」公式サイト

https://gaga.ne.jp/greenbook/

 

〇心に残ったシーン
やっぱりなぜか食事をしているシーンが印象に残る。運び屋をやっているときに監視役と一緒にロードサイドのポークリブサンドを食べるシーンで、監視役に「なんでここで止まったんだ?」と聞かれて「ここが一番美味しいポークリブサンドを食わせるからだ」と答えて、その後監視役がそのサンドを食べる。その後の表情で「美味しい」と語っているのが良かった。

 

ポークリブサンドのレシピ

https://jesspryles.com/recipe/texas-bonesless-pork-rib-sandwich/

 

 

〇次は「キャプテン・マーベル
アベンジャーズシリーズも途中までしか見ていないし、そもそもキャプテン・マーベルというキャラクターも初めて知ったけれど、なんか気になったので観ることにした。というわけで続きは次回!

 

キャプテン・マーベル」公式サイト

https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html

「金閣寺」を読んだ

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〇Paperback writer
ビートルズの曲に「Paperback writer」というものがあると言うことをつい最近知った。いや、曲そのものは何度も聴いていたのだが、それがこういうタイトルだという事を最近知ったということだ。

 

 

Wikipedia「Paperback writer」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC

 

シナリオライターとか小説家とかになりたいと思ってる自分としてはもっと早く知っててもいいのではないかと思った。そういう意味で、今回読んだ「金閣寺」もなぜ今まで読んでなかったのか?と自分に聞きたくなる様な素晴らしい読書体験だった。

 

 

金閣寺 (新潮文庫)

金閣寺 (新潮文庫)

 

 

〇今流行の「Based on real story」
三島由紀夫の「全青春の決算」として書いたと裏表紙の紹介文に書かれている。ビートルズの曲もそうだが、やはり名作とかスーパースターの作品というのは素晴らしい。当たり前のことしか言えないが本当にそう思った。あらすじとかネタバレとかは特に書かない。解説や評論はそれこそ今までたくさん書かれているだろう。それぐらいいろいろと突っ込みどころというか、考えさせられるところも多かった。私が独自に感じたのは森見登美彦の「太陽の塔」を思い出したと言うことだ。舞台が京都だからかもしれないが、主人公の独白という形式も似ている(本当にそうだったかは確かではない)気がする。確かあの小説でも太陽の塔を擬人化というか怪物というかそういう書き方をしていたと思うが、金閣寺も同じように主人公に襲いかかるのだ(いや、少し違うか)きっと「太陽の塔」は「金閣寺」に影響されて書かれたのではないかと言う想定の下に検索してみたら、確かに森見登美彦さんは「金閣寺」を既に若い頃に読んでおり、その感想文を学校で褒められているようだ。やはり作家になる人は違うなと思った。私も確か学校の課題図書で読むことが義務づけられていた気がするが、学校で無理矢理買わされて以来ずーっと実家の本棚にしまわれていたのだった。先日ブックオフ(問題といいながらも利用しているのである)でも一〇〇円コーナーにあるのを見たが、実家にあった奴とは表紙のデザインが既に変わっていた。

 

太陽の塔(新潮文庫)

太陽の塔(新潮文庫)

 

 http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi65.html

 

〇説明が上手い文
そもそも、三島を読んでみようと思った理由は、やはりしばらく前に読んだ「橋本治内田樹」の中で三島由紀夫も説明が上手い文を書くと書かれていたからだった。たしかに今回のの「金閣寺」も場面が明確に想起されるし、歴史的な事実、例えば金閣寺がどのような理由で誰が建てたなどもわかりやすい文で書かれてる。大変勉強になった。

〇文学を読めるようになったのは
恐らく、シナリオを勉強したからだと思う。物語の構造など読む上でメタとなる情報を読み取れるようになったからだろう。この調子で次は川端康成の「山の音」に挑戦する予定である。

 

山の音 (新潮文庫)

山の音 (新潮文庫)

 

 

 

「B〇〇K 〇FF」の問題

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〇古本屋街
まだ20代のころ、日曜日などは本屋巡りをした。何か探している本がある場合もあるし、何も目当てのない時もあった。大抵目当ては漫画であったが、徐々に小難しい本を読むようになった頃でもあり、その頃はネットもなかったので、読んだ本に紹介されていた本を読んで、またその本に紹介されている本を読むというような芋づる式読書をしていた。実家は名古屋の近郊都市だったので、JR東海鶴舞駅から出発して名古屋地下鉄上前津駅まで歩くと、大体十軒ぐらいの古本屋をまわってから、大須の電気街へ到着し、今度は中古ゲームやパーツを見て回って一日が終わったものだった。

〇リアルマッピング
毎月のように本屋や電気街を巡っていても、店にあるモノがどんどん入れ替わっていくということはないので、通っていれば、何処の棚に何が載っていたかを自然と覚える。パソコンのパーツショップなんかは万引き対策なのだろうと思うが、半年に一回ぐらい棚卸しを兼ねて配置換えを行うので、何処にあったかがすぐわからなくなるが、古本屋の棚というのは下手すると10年経っても同じ本がそこにあったりする。そうすると、それぞれの古本屋の本棚の何処にどんな本があるかの地図が頭の中で出来上がってくるので、何かの切っ掛けで読みたい本が出来たときに、あの本屋のあの辺にあったかもと思って行く・・・ということが出来た。

◯東京に出てきてから
東京には神田というところに同じような本屋街があることを誰かからおしえてもらった。最初は確か東京の方に進学した友人の案内で訪れたと思うが、その時古本屋街は実は神田ではなく、実際には神保町の方にあるということを知った。神保町駅から秋葉原までは歩いて行くことができる。それを知ってからは、名古屋で古本屋街から電気街まで歩いていたように、東京では神保町界隈から秋葉原まで歩く事が多くなった。その後はアキバの方へ直行する方が多くなり、古本屋を毎週のように巡回し、棚の上の本の配置まで覚えてしまう様なことはなかった。何より、近所にどんどん増える「ブックオフ」で古本屋は事が足りると思っていた。しかし、それは大きな間違いだったことに最近気がついた。本を探しにブックオフのいろいろな店舗に行っても、本がないのである。

〇ワゴン販売
ブックオフのビジネスモデルはまず売値から決まっている。定価の半額だ。今は少し違う気もするが、昔ブックオフの経営を立て直した時の記事を読んだ記憶によるとそうだったと思う。これなら本の中身がわからないバイトでも値付けの処理が可能だ。そしてどんな本かに関わらず、ある年数以前の本は基本買い取らない。出版されてからの年数で本の価値を見切るのである。まるで、放射性同位体半減期のように、ある年数を経た本は価値ゼロなのである。マーケットで売り買いされる商品のうち、このやり方が適切なものは他にも沢山あると思う。スーパーで売られている生鮮食料品、野菜や果物なんかが典型だろう。売り場の片隅に置かれているワゴンの上に載っている商品だ。

〇古本墓場
もうおわかりだと思うが、ブックオフは古本屋ではないのだ。売り出された新刊本の鮮度がまだあるうちに何度も売ってその差額で儲けるビジネスなのである。昔私は自分の本棚が一杯になって仕方なくブックオフに売ったりしていた。また読みたくなったら買い戻せばいいと言うぐらいの気持ちだった。昔の質屋はそんな感じだったのかも知れない。しかし、ブックオフはまさにこの質屋と同じで、時間が経てば「流れる」のである。半減期を過ぎると価値がなくなり、古紙再生にまわされるのだろう。

〇出版社も困るはず
新刊本をだす出版社も、ブックオフが準新刊本を回転させていては儲からないとおもう。やはりそれに対抗するにはデジタル化しかないと思う。しかしそれもKindleアンリミテッドのようなサブスクリプションもでるに吸い取られている。読み放題かもしれないが、まさにブックオフのように自分の本棚には残っていかないのだ。雑誌のように、そのときは一過性の話題鹿野って内容に思えても、その時代のスナップのような記事は時間が経てば逆に意味を持つものだってある。まあ、一旦デジタルになったものはアーカイブのどこかに残り続けるとは思うので、100年後でも今月出た雑誌を今と全く変わらないクオリティーで読むことが出来るようになるとは思う。

〇図書館もアーカイブできてない
先日お亡くなりになった橋本治の本に興味を持ったので、公共の図書館で借りてみたのだが、文庫本だったということもあるが、やはり時間がたったものは痛みが激しい。表紙に「水濡れあり」なんてシール貼ってあるが、確かにページが全体的にぶよぶよだった。タダで借りることが出来るから利用者も本を大事にしないということもあるかも知れないが、やはり形あるモノはいずれ消えてなくなる。図書館でデジタル本が借りられるようになると一番いいと思うが、それでは出版社や作家は収入がなくなってしまう。やはりデジタルで販売するしかないだろう。そのためには「電子書籍リーダー」が前にも書いたように読み上げなど柔軟な方法での読書に対応して欲しいと切に願う。

「グリーン・ブック」を観た

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〇バディものでロードムービー
この映画のポスターに黒人と白人が車に乗っている写真が使われているが、もうこのビジュアルだけであの名作「48時間」を思わせる。面白くないはずがない。これを観に行かなければと思った。

 

 

 

〇府中・・・・・・それは最後のフロンティア?
三鷹に住んでいながら府中の方へは足を伸ばしたことがなかった私にとって府中は未開拓(フロンティア)だったので、あえて古いネタですみません。
「グリーン・ブック」がTOHOシネマズ府中でやっている事をネットで確認してから、雨降る中を車で出かけた。映画館は府中駅近くの「くるる」というショッピングビルの5階にあり、地下には大きな駐車場もあるとのことだった。日曜日で雨だけどなんとか停められる、お願い停めさせて下さいという期待の元、ビルの地下の駐車場スペースに入っていくと、普通の地下駐車場のように自分で空いている区画まで行って停めるのではなく、1から4までのシャッターが並んでおり、それぞれのレーンごとに機械式のパーキングがあるようだ。なんだか大きなゴミ処理場を思わせる。
中は立体駐車場になっており、車を出し入れするのに時間がかかるのだが、収容量は普通に地下を駐車場にしたものより高密度に車を収納することができるのだろう。われわれは「くるる」への客ということで1番のレーンに車を預けて、エレベーターで5階に向かった。

http://kururu.co.jp/

 

 

〇TOHOシネマズ府中
東京近郊のTOHOシネマズには結構な数の場所に行ってると思う。松戸に住んでいた頃は千葉ニュータウンのイオンにある・・・アレはイオンシネマか。流山おおたかの森、渋谷、新宿、品川はTOHOだったと思う。イオンもTOHOもシネコンは何処も赤と黒のイメージだが、府中も同じだった。たまに吉祥寺オデオンなどに行くと、昔の映画館を思い出す。この前の新宿シネマートも結構古い雰囲気だった。
チケットを買ってからまだ時間が合ったので同じビルの中にあるお好み焼き屋で腹ごしらえをした。映画のチケットを持っていると8%割引になった。消費税分がタダになったというところだが、これも消費税が10%になったら割引率は上がるのだろうか?たぶんあがらないだろう。

 

◯あらすじ
1964年ニューヨーク。ナイトクラブで用心棒をしているトニーは、自分がやったあることが原因でナイトクラブが改装工事のために2ヶ月間休業することになり、収入の道が断たれた。無収入のままクリスマスもやってくるのを待つわけにもゆかず、ある人物から仕事の紹介を受けるが、その仕事は黒人のピアニスト、ドクの運転手となり南部に8週間のコンサートツアーに行くというものだった。
一旦は断るが、今度はドクの方から是非とお願いされる。それを渋々引き受けるトニー。ドクはコンサートツアーの会場では、音楽家としてチヤホヤされているが、宿を取るときは「グリーン・ブック」に載っている有色人種でも止まれる宿にしか泊まることが出来ない。それでもどんどん「ディープ・サウス」と呼ばれるアメリカの南部へのツアーを続けていくドク。そしてついに最終日のコンサート会場で、演奏を聴きに来た客と同じレストランで食事を取ることが出来ないドクにトニーは、演奏をキャンセルしてニューヨークに帰る事を提案する。夜通し運転してニューヨークに帰り着く二人。トニーの家では家族、親戚が集まってクリスマスパーティーをしている。そこへなんとか間に合うトニー。ドクも一旦は自分の家に帰るが、トニーの家に来て一緒にクリスマスを祝う二人。

 

劇中に出てくる「グリーン・ブック」については下記を参照

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E4%BA%BA%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF

 

〇世界を変えるには
ドクの演奏仲間にトニーが「なぜ危険を冒して南部に来てコンサートをするのか?」と訪ねるシーンがある。その時は答えないが、最後のコンサート会場でその答えを言うのだ。「世界を変えるには、才能だけでは足りない。勇気がひつようだ」と。そもそも世界を変えようなどと大それた事を考えたこともないのだが、このセリフには有無を言わせない説得力があった。ああ、そうだよな、と思わせるものがあった。
我々日本人は、普段あまり人種の壁なんか意識しないから、そもそも世界を変えるってどういうことかをイメージしにくい。そこで前回の「A GOHST STORY」が役に立った。(無駄な映画はないねー)この場合の世界は<社会>のことだろう。<世界>のほうは、素の宇宙であり変えることは出来ない。変えられるのは<社会>なのである。

 

〇バディもの
私が特に好きなシーンは、車の中でフライドチキンを食べるシーンである。車がケンタッキーに差し掛かり、名物フライドチキンを食べようと、カーネル・サンダースの店に立ち寄ってパーティバーレルのようなものを買い込むトニー。それを後ろの席から珍しいものを見るように眺めているドク。トニーに勧められても「皿とフォークがないから」と食べることを拒むドクに無理矢理渡してしまうトニー。恐る恐る口を付けるがそのおいしさに気がついて食べてしまうドク。骨が残って、ドクがこれをどうすればいいのか?と聞くので、トニーはこうするんだと、窓から豪快に投げ捨てる。目を丸くするドク。この後の展開がよかった。トニーはついでに空になったコーラのカップを窓から捨てる。急に車は止まりバックしだす。ドアを開けてカップを拾うトニー。骨は捨ててもいがゴミはダメという辺りが、自然に分解される生ゴミはいいが、プラスチックのストローや蓋のついた紙コップはダメという極めて現代的な価値判断である。タダ、それは現代の映画なのでしょうがないだろう。バディものの面白さはそういう非対称の人間関係が作り出すギャップが楽しめることだ。

 

 

〇白人=救世主?
ネットでこの映画のことを調べてみると、批判する文脈の一つに「白人が有色人種の危機を救う救世主になる」映画という括りがある事を知った。そういう映画の系譜があるそうだ。あえて例は挙げないが、検索すればいろいろと見つかるだろう。その辺の批判を回避するためというわけではないが、一応この映画は事実に基づくストーリーということだ。思い返してみると前回観た「A GOHST STORY」も白人視点の映画だった気がするし、そういう風に見えると言う部分はあると思う。でもそれだけで批判するというのも寂しい気がする。この映画は面白かった。何かに役立つとか、勉強になったと言うことは特にないが、観ている時間を楽しませてくれた良い映画であった。

 

グラン・トリノ [Blu-ray]

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